【紅茶検定(初級:ベーシック)】ティーウィズミルクのいれ方
アッサムやウバ、コクのある渋みの強い茶葉に合うティーウィズミルクのいれ方、ロイヤルミルクティーのいれ方について確認します。
カップ、または手鍋方式での入れ方があります。
基本的には、ストレートティーに比べて濃いめにいれるのがポイントになり、茶葉の量を増やす、または抽出時間を長めにします。
ミルクは市販の牛乳でよく、ティースプーン2~3杯を常温でいれるのがコツです。
冷たいミルクだと紅茶が冷めてしまうというのと、熱しすぎた場合はミルク特有の香りが強くなってしまいます。
コーヒー用のクリームや生クリームでは、植物脂肪分が高く、紅茶の香味を邪魔してしまいます。
ティーウィズミルクのいれ方(カップ編)
茶葉を入れる
温めておいたポットに、しっかりと計量した茶葉を入れます。
ストレートティーよりもコクをしっかり出すために、茶葉はやや多めにします。
お湯を注ぐ
(できれば)マットを敷き、沸騰直後のお湯を手早く注ぎ、お湯の温度をできるだけ下げるのを防ぎます。
茶葉を蒸らす
すぐに蓋をして、ティーコジーをかぶせ、ストレートティーよりも少し長めに蒸らし、濃い紅茶を抽出します。
ポットに注ぐ
茶こしを使って、温めておいた別のポットに注ぎます。
最後の一滴(ゴールデンドロップ)まで注ぎきります。
9分目まで注ぐ
カップには9分目まで紅茶を注いでおけば、ミルクと混ざってもぬるくなりにくいです。
ミルクを注ぐ
クリーミーブラウン色になるまで、ミルクを注ぎます。
ミルクは常温にしておきます。
カップに先に紅茶を注いでおく方法を「ミルクインアフター(MIA)」、ミルクを先に注ぐ方法を「ミルクインファースト(MIF)」といいます。
ロイヤルミルクティーのいれ方(手鍋方式)
日本独特のネーミングであるロイヤルミルクティーは、厳密な定義はないものの、液量の20%以上の目安でミルクがたっぷりと入っているとロイヤルミルクティーといえるでしょう。
手鍋などで牛乳と煮込んで作るのを「シチュードティー」といいます。(海外では、ロイヤルミルクティーよりも通じるようです)
美味しく作るためのポイントは2つあり、1つめは、牛乳に乾いたままの茶葉を入れない、ということです。
あらかじめ茶葉は別の容器で湯に浸しておき、茶葉を開かせておかなければ、牛乳の成分で抽出液が出ないまま茶葉を包んでしますからです。
もう1つのポイントは、沸騰させないことです。
茶葉を煮込んでしまうとエグ味が出てしまいます。
水1に対し、牛乳は1.5がよいとされていますが、茶葉の量などで好みの味を作りましょう。
水とミルクを加熱
手鍋に水と牛乳を入れて加熱します。カップ1杯は170mlが目安なので、それぞれの杯数分の半分程度の量でいいでしょう。
茶葉を湯に浸しておく
1杯3gを目安に、茶葉に熱湯をかけて、なじませ開かせます。
ポイント:牛乳のたんぱく質「カゼイン」が茶葉をコーティングしてしまい、茶液の抽出を妨げるので、乾燥した茶葉はいきなり牛乳には入れないことはしっかりと覚えておきましょう。
茶葉をいれる
温度を均等にするために、ときおりかき混ぜたりします。
沸騰直前、全体に泡が出てきたら火を止め、浸しておいた茶葉を投入します。
軽くかき混ぜる
なじませるように軽くかき混ぜます。
エグ味、ミルク独特の香りが出てしまわないよう、煮えないように注意します。
やや長めに蒸らす
ストレートティーよりも少し長めに蒸らし、紅茶香味をしっかり抽出させます。
ポットに注ぐ、またはカップに注ぐ
蒸らし終えたら、茶こしを使ってポット、またはカップに注ぎます。
人数が多い場合は、温めておいた別のポットに注いでおくといいでしょう。
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