【紅茶検定(初級:ベーシック)】便利なティーバッグについて

2018年12月19日

当たり前のように使っているティーバッグですが、種類や歴史についても確認しておきます。

第3回 紅茶検定

歴史

1896年、イギリスでA・V・スミス氏という方が、一杯分の茶葉をあらかじめ布で包んで、糸で縛ったティーボールと呼ばれたものが原型と言われていますが、誕生には諸説あります。

お湯を注いだカップに漬けるだけなので、茶殻の始末が簡単になるアイデアが好評で、改良が重ねられました。

1908年には、ガーゼの小袋に茶葉を詰めた実用的なティーバッグを、米国の茶商であるトーマス・サリバン氏が売り出しました。

1930年には、アメリカではろ紙が開発されて、紙製のティーバッグが主流になり、不織布、ナイロンなど、新素材も採用されていきました。

日本では、1961年にティーバッグマシンをドイツから導入して、ティーバッグの製造を始めたそうです。

1980年代には、三角のテトラタイプのティーバッグを、世界に先駆けて始めたようです。

ティーバッグの形状

1930年代当時、ガーゼのティーバッグが多く用いられていました。今では珍しい素材です。

ナイロンは、化学繊維100%の織物なので、特有の紙臭さはなく、より抽出されやすいです。

ティーバッグの上部に2本の糸がついているタイプもあり、引っ張れば絞ることができます。

不織布は、抽出力に優れていて、粉もれも起こりにくいです。

ティーバッグの場合、茶葉の形状はCTCが多いですが、BOPタイプやOPタイプもあります。

形状や素材、茶葉によって抽出時間も異なる場合があるので、正確な時間はしっかりと確認しましょう。