【紅茶検定(初級:ベーシック)】アイスティーとティーバッグはアメリカが生んだ
アイスティーとティーバッグは、実はアメリカが発祥の地だといわれています。
コーヒーのイメージが強いですが、歴史、お国柄から生まれた画期的な発明で、世界中で親しまれる日常的な飲み物となりました。
米国の紅茶文化
アメリカはコーヒーというイメージが強かったですが、ここ最近は様変わりしているようで、緑茶の人気も高まっているようです。
ラスベガスでは、ワールド・ティー・エキスポという展示会も行われたほどです。
紅茶への課税がアメリカ独立戦争のきっかけになったこともあって、新大陸でももともと紅茶は人気だったそうです。
しかし、1776年7月4日にイギリスの植民地を中心に13の州がアメリカ合衆国の独立を宣言します。
そこから、イギリスへの反発もあったせいか、紅茶を飲まなくなった人もおり、需要はイギリスほどにならなかったとのことです。
アメリカだからこそ生まれた実用的発明
1904年、フランスからルイジアナを買収して100年を記念して、盛大な万博博覧会が開かれていました。
イギリスの紅茶商人のリチャード・プレチンデンがインド紅茶を販売するも、夏の暑い会場では売れ行きが良くありませんでした。
そんなとき、いれたての紅茶に氷を入れ「Iced Tea」が誕生し、客を呼び込みました。
冷凍技術も発達していて、氷が入手しやすくなっていたこともあったようです。
アメリカ人らしく、おいしい、そして健康的なら迷わず受け入れ、歓迎し、食事の際にも飲むようになりました。
手間暇のかかる紅茶は敬遠されがちですが、生活の効率化、実用性が大切にされたということですね。
そして登場してくるのが「ティーバッグ」です。
もともとはフランス料理のブーケ・ガルニのように1回分の茶葉を処理しやすくする「ティーボール」「ティーエッグ」という道具が工夫されて、1896年にはA・V・スミスという人が特許を取得しています。
そのアイデアを実用化したのが茶卸商のトーマス・サリバンという人です。
1908年に、茶葉見本を顧客に送るとき、小さな手縫いの絹袋に入れることを思いつきました。
その後、袋はガーゼに替わり、「ティーバッグ」改良され、紅茶会社にも採用されました。
アイスティー、ティーバッグ、アメリカらしい実用的な発明です。
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