【紅茶検定(初級:ベーシック)】紅茶のいれ方(気になる疑問)

2018年12月25日

ひとまず基本的な紅茶のいれ方に関する基礎的な記事は一区切りしました。

もう一度確認されたい場合は、下記リンクよりご確認ください。
【紅茶に関する基礎知識】
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さて、基本的な知識も必要ですが、様々な疑問についても確認しておきます。

第3回 紅茶検定

宵越しのお茶とは?

宵越しのお茶“というのを個人的には聞いたことが無いんですが、一度抽出した茶殻を入れたまま、翌日まで室温の状態で放置したものをいうそうです。

茶殻の成分にはタンパク質などが多く含まれていますが、抽出しても茶葉にまだ残っており、長時間放置しておくと茶殻は腐敗するおそれがあります。

つまり、”宵越しのお茶”は飲まない方がいいということですね。

ポットの為の一杯

イギリスをはじめとしたヨーロッパは、硬水の地域が多いので茶葉の香味が出にくい環境となっています。

そのため、大型サイズの茶葉でミルクティーで飲むことが多かったこともあり、ポットの為に茶葉を一杯加えるという習慣ができたそうです。

日本は軟水なのでストレートで十分な香味が楽しめますが、濃いめのストレートティーを好んだり、ミルクティーを楽しむのであれば、一杯を加えてもいいでしょう。

ティーカップとティーポット

紅茶の表面に見えるのは”ほこり”?

紅茶に限らず、緑茶を入れた時も見受けられますが、表面にほこりのようなものが浮いていることがありませんか?

簡単に言えば、これは若い新芽の”産毛”なんですね。

茶の摘み方については後の記事で詳しく確認していきますが、上質な茶葉であることの証でもあります。

産毛が茶の表面に浮いてほこりのように見えますが、問題無く、むしろ良いお茶を飲めるので大丈夫です。

お湯入りのポット

ホットウォータージャグという、ポットに挿し湯が入ったものがあります。

私は実物は見たことがありませんが、紅茶の濃さを調節して薄める為にあります。

使う必要があるわけではないので、これも好みに応じて使います。

純粋に、お湯の入ったポットだけなら出されたりしましたけどね。

冷めた紅茶を温め直すのはOK?

個人的に純粋な疑問だったのが、冷めてしまった紅茶を温め直して飲んでも問題ないのか?ということです。

害は無いようですが、タンニンなどのカテキン類が、温め直すことによって渋み成分となり、後味がわるくなってしまうようです。

また、香りも揮発性であるため、決して本来の美味しさに戻るということではないでしょう。

紅茶を楽しんだ後の茶殻

茶殻は必ず残ってしまうものですが、再利用の方法もいくつかあります。

茶葉は吸着性のある性質を持っているので、消臭剤として使うのが一番身近な方法でしょう。

使った茶葉を乾燥させ、冷蔵庫、靴箱などの匂いの気になる場所に置けば、匂いを吸収するようです。

それに、灯油や魚の強い匂いは手についてしまうとやっかいですが、茶葉でこするといいそうです。

生ごみの上から茶殻をふりかけておけば、消臭効果はあるみたいですね。

しかしながら、乾燥させるだけでなく、こまめな交換を必要とすることもあり、個人的には面倒ですね(笑)

再利用するとい観点からすれば、便利な能力があるんだなという感じです。

アフタヌーンティー

何気なく会話や説明などで”アフタヌーンティー”という単語を使っていますが、そもそもどのように生まれたものなんでしょうか。

1840年代、第七代ベッドフォード公爵夫人アンナ・マリアが、豪華な朝食と夜遅い夕食の間である午後五時頃、空腹をしのぐためにお茶とバター付きパンをとったことが評判を呼び、王妃、女王たちによる宮廷でのお茶会は、一般の庶民階級にまで広まりました。

イギリスにおいては、社交のための紅茶文化をヴィクトリアンティーと呼び、次の3つの考え方があるとのことです。

1.紅茶は正しく入れてミルクティーで楽しむこと

2.テーブルセッティングは優雅にすること

3.食べ物は豪華にたっぷり用意すること

現在では簡素化された社交としてのお茶会は家庭内で引き継がれていて、ホテル、レストランでも楽しめますね。