【紅茶検定(初級:ベーシック)】紅茶を知る(茶葉のグレード)

2019年1月24日

十分に発酵させた紅茶は、熱風で乾燥させれば製造が終わります。

この時、紅茶は様々なサイズとなっているので、篩(ふるい)にかけて大きさを揃えます。

紅茶におけるグレードは、この大きさの単位のことです。

第3回 紅茶検定

グレード

グレードは、なんとなく品質の高さや高級感を連想させますが、品質の良し悪しのことではなく、茶葉の大きさの単位になります。

オレンジ・ペコー(OP)は大きな葉のタイプで、ブロークン・オレンジ・ペコー(BOP)は細かい葉のタイプになります。

この2つが基本的な大きさの単位です。

OPやBOPなどで表し、新芽を多く含めばF(フラワリー)がつきます。

リーフグレード

参考になるような写真はありませんが、リーフグレードを確認しておきます。

なお、”オレンジ”とついていても、オレンジの香りがするわけではありません。

FOP(フラワリー・オレンジ・ペコー)
OPの中でも芯芽(チップ)が多く、割合が多いものほど上級になります。

OP(オレンジ・ペコー)
柔らかな若い葉と芯芽からなっていて、細長くよりが強くねじれています。

P(ペコー)
OPよりやや堅い葉で、短く太めによられ、香りも水色も薄いものになります。

PS(ペコー・スーチョン)
Pよりもさらに堅い葉からなっていて、よりも太く短く、香りも水色も弱いものになります。

S(スーチョン)
PSよりも丸みがあり、大きく葉は堅いものになります。香りが独特のラプサンスーチョンに使われます。

BPS(ブロークン・ペコー・スーチョン)
PSの茶葉をカットして、篩にかけたものになり、BPよりも大きいです。

BP(ブロークン・ペコー)
Pをカットしたもので、BOPよりサイズは大きく、芯芽は含みません。

BOP(ブロークン・オレンジ・ペコー)
OPをカットして、芯芽を多く含んでいます。

BOPF(ブロークン・オレンジ・ペコー・ファニングス)
BOPをさらに篩いにかけたもので小さく、ブレンドやティーバッグに使用されます。

F(ファニングス)
BOPFを篩いにかけ、形は扁平で細かいものになり、D(ダスト)よりも大きいです。

D(ダスト)
篩いにかけて分けたものになり、葉のサイズが最も小さいものになります。

CTC(シー・ティー・シー)
これは茶葉のグレードではなく、製法の一つです。CTC機を使っていて、その中にもグレードがあります。

リーフの呼び名としても

葉っぱが付いている位置によるリーフの呼び名があります。

グレードとはほとんど関係ないものになります。

下手っぴで申し訳ないのですが(笑)、下記のイラストで解説します。

リーフの呼び名

①FOP(フラワリー・オレンジ・ペコー)
一番先端にある新芽(芯芽)で、1枚目の葉になります。

②OP(オレンジ・ペコー)
先端から2枚目の葉です。

③P(ペコー)
先端から3枚目の葉です。

④PS(ペコー・スーチョン)
先端から4枚目の葉です。

⑤S(スーチョン)
先端から5枚目の葉です。

茶摘みは1芯2葉(①、②、③までのもの)を基本に、量産目的とした1芯3葉(①、②、③、④までのもの)を摘み取ることがあります。

等級による違い

茶葉のサイズが異なれば、抽出時間も異なります。

グレードによる違いを例に見ていきます。

OP(オレンジ・ペコー)は、針金状の長い葉で、大形のリーフです。1杯分は約3g、蒸らし時間は3~5分が目安です。

BOP(ブロークン・オレンジ・ペコー)は、サイズが2~3mmの最も一般的な形のものです。1杯分は3gで、蒸らし時間が2.5~3分が目安になります。

グレードとは異なりますが、CTC製法の茶葉は、1杯分が約2.5gで、蒸らし時間は1~2分で抽出時間は早いです。

茶葉の栽培方法

茶樹は、国際規格で認定されている2種類(アッサム種、中国種)がありますが、いずれも雨量の多い地域が適地となっていて、排水が良好な広い土地と弱酸性の土壌が望ましいとされています。

北はグルジアから南はオーストラリアまで、熱帯を挟んで亜熱帯地域という幅広さがあり、中国の南西部を含めて、北回帰線から赤道まで、「ティーベルト」と呼ばれ、良質の茶が生産されています。

土地代も安いところが多く、労働力にも恵まれた地域でしょう。

同じ土壌で生育を続け、優良な茶樹を増やすことは必要不可欠です。

その方法は、かつては親木から茶の種子を採り、苗床に蒔いて育てて、若木にしてから茶園に移植させてから、3~4年で摘採可能になります。

しかし、現在の方法としては、優れた母樹から1節1葉を採って、苗床に挿して育てて、半年~1年育成してから、茶園に移植させるようです。クローン栽培ともいわれます。