【紅茶のこと】紅茶の産地「スリランカ」のまとめ

紅茶大国インドの紅茶について、概要をまとめましたが、同じく大国であるスリランカの紅茶についても、概要をまとめておきます。

【紅茶のこと】紅茶の産地「インド」のまとめ

紅茶について

スリランカの代表的な紅茶

ヌワラエリヤ

特徴:

スリランカの中で最も高い産地 朝夕の気温は5~14℃ 日中は18~25℃ 涼しく過ごしやすい 形状が2~3mm程度の細かさに仕上げるブロークン・オレンジ・ペコータイプが主流

収穫時期:

1月~2月

茶園の標高:

標高1800m(スリランカの中南部に位置)

香り:

青々しい草のような香りに、青リンゴとミントを合わせたような爽やかな香りを含む

味:

淡く、快い刺激的な渋み

水色:

オレンジ色

ウダプセラワ

特徴:

最も高い山(ペドロ)の西側のウバ地域の中間にある茶園 ブロークン・オレンジ・ペコーが中心 季節によって形状の大きい1~2cmほどのオレンジ・ペコーも

収穫時期:

1月~2月、7月~8月 ※2回のクオリティーシーズン

茶園の標高:

香り:

ストロベリーを思わせるような甘いフルーティーな香り

味:

爽やかでキレの良い渋味

水色:

オレンジ系の赤

ウバ

特徴:

世界三大紅茶のひとつ(他はダージリン、キーマン) ミルクティー(ティー・ウィズ・ミルク)によく合う クオリティシーズンの紅茶は「パンジェンシー」と称される

収穫時期:

7月~8月(クオリティーシーズン)

茶園の標高:

1400~1700m

香り:

クオリティーシーズンでは青リンゴにミントの香りを合わせたような芳香、クオリティーシーズン以外ではバラに似たフラワリーな香り

味:

クオリティーシーズンでは快い刺激的な渋味、クオリティーシーズン以外では強く優しさのある渋味

水色:

クオリティーシーズンではオレンジ系の輝きのある赤み、クオリティーシーズン以外では深い赤色

ディンブラ

特徴:

個性はない バランスが整っていることから「フルボディ」と称される 紅茶らしい品質

収穫時期:

1年を通じて安定

茶園の標高:

800~1300mの中間地

香り:

味:

水色:

キャンディ

特徴:

スリランカの古都 低地栽培の茶であるローグロウンティーは一般的にはカテキン量が少ない(含有量が15~18%程度) ソフト、ライト、マイルドという表現がある

収穫時期:

1年を通して安定

茶園の標高:

500~800m(一部の茶園は700~800m)

香り:

味:

水色:

ルフナ

特徴:

「ルフナ」は紀元前に3つの王国に分かれていた頃の国の名前に由来(南東部) 低地故に茶の木の中にバナナやココナッツの木が一緒に植えられている サウジアラビアの富豪に好まれる

収穫時期:

茶園の標高:

0~600m

香り:

砂糖が焦げ始めたような香ばしい甘さ(はちみつに例えられる)

味:

濃厚さを感じ、渋みはまろやかで、優しく飲みやすい

水色:

紫色がかった深い赤色

サバラガムワ

特徴:

ルフナと同一と考えられている 最近プロバンスティーとして名をあげる 特定地域(ケガラ、ラトゥナプラ地区というところ)が栽培地 小規模な個人農園で茶摘みをし、工場に売るという形態が多い

収穫時期:

ルフナに準ずる

茶園の標高

ルフナに準ずる

香り:

ルフナに準ずる

味:

ルフナに準ずる

水色:

ルフナに準ずる

まとめ

スリランカの紅茶と言うと、ウバくらいしか名前としてはあまり馴染みがないように思いますが、いわゆる
セイロンティーといってもかなり多くの種類がありますね。

また、スリランカは日本の紅茶輸入の一番多い国みたいですね。
日本の紅茶輸入量(国別 バルク)参照(バルク=大量、一括という意味合い)

おそらく、普段何気なく飲んでいる紅茶にブレンドされているのはスリランカの茶葉でしょう。

インド同様、スリランカにも行ってみたいですね。