【紅茶のこと】インド・スリランカ以外の紅茶の産地

2019年5月14日

紅茶の茶葉の生産は、インドスリランカが特に有名だということを以前の記事で概要を記しましたが、その他の産地にも目を向けてみましょう。

世界三大紅茶は、インドのダージリン、スリランカのウバ、そして中国のキーマンというのがありますし、インドネシアのジャワ、近年急伸しているケニアなどがあります。

紅茶について

キーマン

中国の安徽省に祁門市(今は県?)で、1875年に紅茶が作られ、祁門(キームン)紅茶(キーマン紅茶)が生まれました。

 

1915年にモンドセレクションで金賞を受賞し、世界三大紅茶の一つになりました。

イギリス人を魅了したオリエンタルな香りですが、それは蘭の花、りんご、糖蜜を思わせる花や果物の甘さをイメージさせる香りがが有名になりました。

味わいが濃厚で甘みがあって、優雅な渋味を持っています。

深みのある赤色の水色で、ブラックティー(ストレート)、ティーウィズミルク(ミルクティー)どちらにも適しているそうですが、個人的には飲んだことがありませんが、独特な香り故に、ブラックティー(ストレート)のみ適しているという意見もあるようです。

ジャワ

インドネシアのジャワ島を代表する紅茶です。

西ジャワの高原広がる産地は標高が1500mを超えますが、比較的平坦な土地で作られていて、気候風土がスリランカに似ているので、個性も似通っています。

 

1年を通して収穫されますが、主なシーズンとしては5月~11月までとされています。

グレードは、ブロークン・オレンジ・ペコーとCTCがそれぞれ半数ずつでしたが、近年ではCTCが多くなっているようです。

渋味や香りは穏やかで、強い個性が無い分、後味もキレがよく飲みやすいので、ブレンド用としても扱われています。

ケニア

ケニアの紅茶もあります。

そもそもアフリカ大陸に紅茶?!と思うくらいあまり馴染みがありませんが、1903年に、植民地支配をしていたイギリスがインドからアッサム種の種を持ち込み、ナイロビの西、ケリチョー、ナンディーなどの地に植えたのが始まりですが、1963年に独立を果たした頃から本格的な生産が始まりました。

 

ほとんどがCTCで、抽出量は近年スリランカを超えて世界一位になるほど躍進しています。

渋みが少なく、香りはオーソドックス、濃い赤色の水色です。

個性が弱いですが、ティーバッグの用途に適しています。

まとめ

世界三大紅茶といえど、キーマンは試したことがないので純粋に試してみたいですね。

ジャワについては、馴染みがある名前です。

しかし気にして飲んだことがないので、ブレンドとして出回っているのに気が付いていないだけかもしれません。

ケニアについては、生産地の記載にあるのを見たことがあります。

ブラック(ストレート)でもティーウィズミルク(ミルクティー)でも、オリジナルアレンジでも、幅広く応用できる、云わばマルチティーという感じでしょうか。