【紅茶のこと】フレーバーティーのはじまり(ラプサンスーチョンとアールグレイ)
フレーバーティーについては、元祖となるのが中国のラプサンスーチョンということは、以前の記事で軽く触れましたが、もう少し詳しく確認しておきます。
フレーバーはフレーバーでも、花やフルーツではなく”煙“というのが驚きです。
また、アールグレイについてはラプサンスーチョンの後に登場した紅茶ですが、どちらかといえばアールグレイのほうが馴染みがあります。
ラプサンスーチョンの誕生
中国の福建省、武夷山というところがラプサンスーチョンの発祥の地で、中国で最初に紅茶が作られ、桐木村(とんむむら)といところでフレーバーティーが生まれています。
現地に自生していた正山小種(せいざんしょうしゅ)というのが原型です。
桐木村は標高が高い場所にあり、気温が低く発酵の進みが遅いことから、松の木を燃やし、温度をどうにかあげようとしたところ、その煙が茶葉についてスモーキーなフレーバーとなった茶葉が誕生しました。
通常の紅茶と違い、香りは強烈で独特でしたが、イギリスではそのほうがかえって格を高めて絶賛されていたようです。
世界初のフレーバーティーはラプサンスーチョンですが、長らく世に出回らなっからしいです。
ただ、ようやく2000年ごろに市場に出回るようになり、ペットボトルでも販売されるまでになったようです。
個人的には見たこともなければ、飲んだこともありません。存在すら知らなかったので、今後どうにか機会を見つけて飲もうと思います。
アールグレイの誕生
ラプサンスーチョンが自然に生み出されたのとは逆に、作られたフレーバーティーと言えるのがアールグレイです。
イギリス人のグレイ伯爵が、正山小種(せいざんしょうしゅ)のようなライチに似た柑橘系の香りを再現したい要望から、アールグレイが生み出されました。
正山小種(せいざんしょうしゅ)は、龍眼(りゅうがん)というライチに似た柑橘系の香りに似たフルーツを持っていますが、その代わりで似ている香りがベルガモットでした。
ラプサンスーチョンは、正山小種(せいざんしょうしゅ)という特定の茶葉が使われますが、アールグレイはどのような茶葉からでも着香してもいいという点に違いがあります。しかも、緑茶を使うこともあるそうなので、それはそれで驚きです(笑)
シチリア産ベルガモットの香料を使い、爽やかな柑橘系の香りになります。
個人的に、フレーバーティーの中では基本かつ定番なのがアールグレイですかね。
ミルクティーやアイスティーといった、アレンジにも多用されるようですが、基本的にはブラックティーでの味わいが良いのではないかと思います。
トワイニングのアールグレイはよく飲んでいましたね。
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