【ハーブのこと】メディカルハーブのプロフィール(ウスベニアオイ、エキナセア、エルダーフラワー)
メディカルハーブを学ぶにあたり、基本となるのは15種類です。
その15種類を5回に分けて、各プロフィールを確認していきます。
まずは、『ウスベニアオイ』『エキナセア』『エルダーフラワー』です。
ウスベニアオイ Mallow
学名:Malva sylvestris
科名:アオイ科
使用部位:花部
主要成分:粘液質(多糖類)、アントシアニン、タンニン
作用:皮膚・粘膜の保護、刺激緩和
適応:口腔、咽喉、胃腸、泌尿器の炎症
青色のウスベニアオイのハーブティーにレモン汁をたらせば、液性が酸性に変わり、一瞬でピンクになります。
これは、青色がアントシアニン色素であるためです。
豊富な粘液性は、欧米では風邪によるのどの痛み、せき、胃炎、尿道炎などに、また皮膚のトラブルに湿布、パックで活用されています。
マロウブルーと呼ばれるのが一般的です。
エキナセア Echinacea
学名:Echinacea angustifolia、Echinacea purpurea、Echinacea pallida
科名:キク科
使用部位:地上部、根部
主要成分:エキナコシド、シナリン、多糖類、イソプチルアミド
作用:免疫賦活(めんえきふかつ)、創傷治癒
適応:風邪、インフルエンザ、尿道炎、治りにくい傷
北米の先住民が最も大切にしたとされるハーブのエキナセアは、伝染病や毒蛇に咬まれたときに用いられました。
第二次大戦後にドイツなどで研究されて”免疫力を高めるハーブ“として認知され、風邪、インフルエンザ、カンジダ、尿道炎などの感染症予防に用いられます。
エルダーフラワー Elder
学名:Sambucus nigra
和名:セイヨウニワトコ
科名:レンプクソウ科(スイカズラ科)
使用部位:花部
主要成分:フラボノイド配糖体(ルチン、クエルシトリン)、クロロゲン酸、粘液質(多糖類)、ミネラル(特にカリウム)、精油
作用:発汗、利尿、抗アレルギー
適応:風邪、インフルエンザ、花粉症
フラボノイドを豊富に含むハーブの代表として知られるのがエルダーフラワーです。
発汗、利尿作用があります。
抗アレルギー作用もあり、カタル症状を鎮めるため、欧米ではインフルエンザの特効薬と呼ばれていて、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの花粉症にも用いられます。
英語でコーディアルといい、伝統的な自然飲料でもあります。
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