【ハーブのこと】メディカルハーブのプロフィール(ネトル、ハイビスカス、パッションフラワー)
メディカルハーブ、今回は『ネトル』『ハイビスカス』『パッションフラワー』についてです。
『ウスベニアオイ』『エキナセア』『エルダーフラワー』について
『ジャーマンカモミール』『セントジョンズワート』『ダンディライオン』について
ネトル Nettle
学名:Urtica dioica
和名:セイヨウイラクサ
科名:イラクサ科
使用部位:葉部
主要成分:フラボノイド(クエルセチン)、フラボノイド配糖体(ルチン)、クロロフィル、フィトステロール(β-シトステロールなど)、β-カロテン、ビタミンC、葉酸、ミネラル(ケイ素、カルシウム、カリウム、鉄)
作用:利尿、浄血
適応:花粉症・アトピーなどのアレルギー疾患、痛風、リウマチ
フラボノイド、クロロフィル、ビタミン、ミネラルを豊富に含んでいて、花粉症やアトピーなどのアレルギー疾患に体質改善の目的で使われます。
ドイツなどでは春先のアレルギー予防に使われ、「春季療法」と呼ばれます。
ダンディライオン同様、もしかするとそこらへんに生えているのでは?!と思うくらい(笑)、見た目はさほど派手ではありませんね。
ハイビスカス Hibiscus
学名:Hibiscus sabdariffa
科名:アオイ科
使用部位:がく部
主要成分:植物酸(クエン酸、リンゴ酸、ハイビスカス酸)、粘液質(多糖類)、アントシアニン色素(ヒビスシンなど)、ペクチン、ミネラル(カリウム、鉄)
作用:代謝促進、消化機能促進、緩下、利尿
適応:肉体疲労、眼精疲労、便秘、循環不良
女性に人気のハイビスカスのハーブティーは、さわやかな酸味、ワインレッドの美しい色味をしています。
メディカルハーブの面では、クエン酸成分がエネルギー代謝を促して、肉体疲労の回復を早めます。
ビタミンCはそれほど含まれていませんが、ローズヒップとブレンドすると相乗効果が得られるうえ、風味も増して飲みやすくなります。
「ローゼル」とも呼ばれています。
鑑賞するのにもよく聞く花の名前ですね。
パッションフラワー Passionflower
学名:Passiflora incarnata
和名:チャボトケイソウ
科名:トケイソウ科
使用部位:地上部の全草
主要成分:フラボノイド(アピゲニン)、フラボノイド配糖体(ビテキシン)、アルカロイド(ハルマン、ハルモール)
作用:中枢性の鎮静、鎮痙
適応:精神不安、神経症、不眠、高血圧
向精神性ハーブに分類されるパッションフラワーですが、穏やかな作用なので安心して用いることができ、「植物性のトランキライザー(精神安定剤)」とも呼ばれます。
精神的な緊張、それに伴う頭痛、不眠などを改善して、落ち着きを取り戻します。
ジャーマンカモミールなどの鎮静系のハーブとブレンドするのが適しています。
名前にパッションとつきますが、落ち着かせる作用のある花なんですね。
また、なんといっても見た目のインパクトが大きいせいで、一見するとメディカルハーブの役割には程遠く感じますね(笑)
面白いと思います。
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