【ハーブのこと】機能と仕組み(植物化学成分)

2019年1月7日

メディカルハーブに含まれている成分について確認していきます。

心身ケアにおいて、ハーブを飲んだり入浴に利用したりといったことは、機能成分を使っているということになります。

多くの成分が含まれている植物ですが、メディカルハーブの機能は成分はどういった存在になるのでしょうか。

メディカルハーブ

植物化学成分

植物というのは、二酸化炭素と根から吸い上げた水を、太陽の光で反応させ、ブドウ糖を作りますが、これは光合成ですね。

ブドウ糖からは、炭水化物、脂質、アミノ酸、たんぱく質など、植物が生きる上で必要な物質が生み出されます。

その過程で、様々な化学物質も合成されています。

植物化学(フィトケミカル)成分と呼ばれる化学物質が、メディカルハーブの機能成分です。

機能成分グループ

ハーブのプロフィールには、各ハーブの主要成分がありますが、その中にフラボノイド(アピゲニン、ルテオリン)などとあるのは、多種類の化学物質を分子構造や科学的性格でグループ分けしたものになります。

そのグループで、ハーブの作用の大まかな見当がつきます。

例として”苦味質“を挙げます。

苦味質には、健胃・強肝の作用があり、主要成分に苦味質があれば、胃や肝臓に働きかけるということです。

機能成分のグループは、苦味質のほか、アルカロイド、フラボノイド、タンニン、粘液質、精油、ビタミン、ミネラルなどがあります。

このうち、ミネラルのグループについては、植物が作るものではなく、根から吸い上げられた地中の成分になりますが、ハーブの機能成分でもあります。

多用な作用

機能成分のグループ、ハーブの作用は、大まかな見当がつくというだけで、全部がわかるわけではありません。

何種類もの作用をもつグループがあるためです。

植物の色素成分のグループのフラボノイドは、鎮静、発汗、利尿、抗アレルギーなどの作用があります。

同じフラボノイドでも、個々の物質により作用の強弱があり、どういったフラボノイドを含んでいるかで主要な作用も一定ではないのです。

それに、同グループであるにもかかわらず、まったく異なる作用をもつ化学物質もあります。

例えば、マテに含まれるカフェインとパッションフラワーのハルマンという物質は、どちらもアルカロイドのグループになりますが、マテのカフェインは興奮作用、パッションフラワーのハルマンは精神安定作用になります。

機能成分には、水に溶けやすい成分(水溶性)と油に溶けやすい成分(脂溶性)があり、ハーブの利用方法によって、一方の成分だけが現れることもあります。

自分の体を守る植物

自らの生存のため、植物は化学物質を作っています。

機能成分グループの健胃作用のある苦味質は、植物にとってみれば害虫を遠ざけるためのものです。

アルカロイドも、精油の中に防虫作用があるからです。

花に含まれている色素成分の多くは、その植物にとって役立つ昆虫を引き寄せる一方、有害な紫外線から身を守る役目ももっています。

また、タンニンという物質には、タンパク質を固める性質があるので、樹皮についた傷はタンニンで修復されます。

自身の体を守ったり、ケアしたりするために作り出した化学物質の中から、人に合うものを選んで使うのが、メディカルハーブになります。