【メディカルハーブ検定対策】Chap.1-3 ウスベニアオイ(アオイ科)のプロフィール
メディカルハーブのプロフィールに関する概要が確認できたら、次は出題範囲のハーブを一つずつ確認していきましょう。
まずは、アオイ科のウスベニアオイです。
ウスベニアオイのプロフィール
学名 | Malva sylvestris(マルヴァ・シルウェストリス) |
和名 | ウスベニアオイ |
科名 | アオイ科 |
使用部位 | 花部 |
花の色 | 濃い青紫 |
主要成分 | 粘液質(多糖類)、アントシアニン、タンニン |
作用 | 皮膚・粘膜の保護、刺激緩和 |
適応 | 口腔・咽喉・胃腸・泌尿器の炎症 |
詳細
マロウブルーとも呼ばれるアオイ科ゼニアオイ属の二年草~多年草で、花弁が5枚の濃い青紫が特徴のハーブです。
マシュマロウと並び、粘液質を豊富に含んでいます。
開花直後、花を採取して乾燥させ、ハーブティーとして利用します。
世界各地で栽培されていて、原産は欧州南部、江戸時代に中国を渡って我が国に渡来しました。
味、香りはほとんどなく、安全性はクラス1で、適切に使えば安全だとされており、禁忌、副作用は知られていません。
ハーブティーにした際の青色はアントシアニンの色素で、レモン汁を垂らせば、一瞬にしてピンク色に変色します。
レモン汁により液性が酸性になるためで、重曹などのアルカリ性のものを加えれば、明るい水色になります。
また、粘液質を多く含むので、欧米においては風邪による咽喉の痛み、咳、胃炎、尿道炎などに用いられます。
それに、皮膚のトラブルには、湿布、パックとして活用され、肌に潤いを与えます。
アントシアニンは、青色色素が目に良いとされていることから、眼精疲労にも用いられます。
古くは古代ローマ時代から薬用、料理用に栽培されていて、医学の祖であるヒポクラテスは、気管支の疾患や風に処方していたようです。
色の変化を楽しめるので、サプライズティーの異名もあります。
※ウスベニアオイではありませんが、青いハーブティーのバタフライピーの記事もどうぞ
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