【メディカルハーブ検定対策】Chap.1-7 セントジョーンズワート(オトギリソウ科)のプロフィール
次は、オトギリソウ科のセントジョーンズワートについてのプロフィールです。
セントジョーンズワートのプロフィール
学名 | Hypericum perforatum(ヒペリクム・ペルフォラトゥム) |
和名 | セイヨウオトギリソウ |
科名 | オトギリソウ科 |
使用部位 | 開花時の地上部 |
花の色 | 黄色 |
主要成分 | ヒぺリシン、フラボノイド配糖体(ヒペロシド、ルチン)、 ハイパーフォリン、タンニン、精油 |
作用 | 抗うつ、消炎、鎮痛 |
適応 | 軽度~中程度のうつ、月経前症候群(PMS)、創傷 |
詳細
聖ヨハネの日にあたる夏至の頃に黄色い花をつけることから、バプテスマの聖ヨハネの草と呼ばれています。
この時期に収穫すれば、最も治癒力が強いそうです。
近年では、科学的研究で抑うつに対する効果が確認されるようになり、ドイツでは医薬品として患者に処方されています。
サンシャインサプリメントと呼ばれ、季節性感情障害(SAD)や更年期のうつにも用いられます。
神経性の疾患に効果があることから、中世ヨーロッパでは悪魔祓いができる薬草とされていて、学名にある属名のHypericumには、”悪魔を制する”という意味があります。
ネイティブアメリカンは、抗炎症薬や消毒薬、人工妊娠中絶薬として使っていたといわれています。
十字軍の戦いで負傷した兵士の傷口を治すためにも使われていたようです。
セントジョーンズワート油は、植物油で浸出して、ヒペリシンを含む赤色色素を溶出させたもので、外傷や火傷に外用され、アロマテラピーの基材としても用いられています。また、チンキ剤は、消毒、鎮痛、消炎の目的で用いられます。
安全性に関して
セントジョンズワートは、安全性で注意する点があります。
『メディカルハーブ安全性ハンドブック』において、クラス2dに位置し、光線治療中には使用禁忌です。
薬との相互作用はクラスCとして薬物代謝酵素を誘導するため、2000年5月10日、当時の厚生省はセントジョンズワート含有食品と、次に挙げる医薬品との併用に関して、注意を促す発表を行いました。
インジナビル(抗HIV薬)、ジゴキシン(強心薬)、シクロスポリン(免疫抑制薬)、テオフィリン(気管支拡張薬)、ワルファリン(血液凝固防止薬)、経口避妊薬
使用時は、これらの医薬品との併用を避けるよう、注意して取り扱ってください。
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