【メディカルハーブ検定対策】Chap.1-9 ジャーマンカモミール(キク科)のプロフィール
ジャーマンカモミールのプロフィール
学名 | Matricaria chamomilla(マトリカリア・カモミラ)、 Matricaria recutita(マトリカリア・レクティタ) |
和名 | カミツレ |
科名 | キク科 |
使用部位 | 花部 |
花の色 | 白色 |
主要成分 | 精油(α-ビサボロール、カマズレン)、マトリシン、 フラボノイド(アピゲニン、ルテオリン)、 |
作用 | 消炎、鎮静、鎮痙、駆風 |
適応 | 胃炎、胃潰瘍、月経痛、皮膚炎 |
詳細
世界で最も親しまれているハーブと言っても過言ではないジャーマンカモミールは、童話『ピーターラビット』にも登場することで有名です。
欧州から西アジアに分布しており、キク科シカギク属の1年草で、花が全開になると採取して乾燥させます。
ジャーマンカモミールは、大地のリンゴとも呼ばれ、甘い青リンゴの香りでさっぱりとした風味です。
心身をリラックスさせるとともに、消炎作用を発揮して、ストレスによる胃炎、胃潰瘍、不眠など、幅広い薬効を示し、家庭の薬箱にもあるような定番のハーブです。
また、便秘解消、冷え性緩和、月経痛の緩和や生理不順などの婦人科系の症状に用いられたリ、美肌効果もあったりするなど、「マザーハーブ(母の薬草)」とも呼ばれます。
牛乳と相性が良いので、ミルクティーとして飲用できます。
大地のリンゴ、マザーリーフ(母の薬草)といった呼び方がありますが、”植物のお医者さん”という呼ばれ方もあります。
たとえば、薔薇のそばにカモミールを植えておけば、アブラムシはカモミールについて薔薇への被害が避けられます。
それに、弱った植物のそばに植えると、その植物が元気を取り戻すとも言われています。
4千年以上前のバビロニアにて、既に薬用として用いられていたといわれており、欧州では最も古くから歴史のある民間薬の一つです。
我が国には江戸時代にオランダやポルトガルなどから持ち込まれ、1962年の日本薬局方第七改正まで、日本薬局方にカミツレ花として収載されていました。多くの国で化粧品に処方されています。
安全性はクラス1で、適切な仕様であれば安全とされています。
しかし、キク科アレルギーの人には注意してください。
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