【メディカルハーブ検定対策】Chap.1-10 ダンディライオン(キク科)のプロフィール

ダンディライオンのプロフィール

ダンディライオン Dandelion

学名Taraxamcum officinale(タラクサクム・オフィキナレ)
和名セイヨウタンポポ
科名キク科
使用部位根部
花の色黄色
主要成分イヌリン(多糖類)、タラキサステロール
苦味質(タラキサシン)、カフェ酸
ミネラル(カリウム、カルシウム)
作用強肝、利胆、緩下、催乳
適応肝胆系の不調、便秘、消化不良、リウマチ

詳細

独特のギザギザの葉がライオンの歯並びにたとえられていて、ラテン語のDens leonis(デーンズ・レオーニス)、あるいはフランス語のDent de Lion(ダン・ド・リオン)に由来し、どちらもライオンの歯の意味です。

ダンディライオンはよく見かけますよね。繁殖力が強く、世界各地に自生していて、栽培もされています。

伝統医学で自然薬(ナチュラルメディスン)として用いられていきました。

インドのアーユルヴェーダ、アラビアのユナニ医学では、肝臓胆のうの不調、リウマチなどの体質改善に利用され、北米先住民は腎臓病や皮膚病に用いてきました。

我が国においても、ダンディライオンの根が漢方薬として強肝、利胆、緩下、催乳を目的に幅広く活用され、現在に至っており、消化不良やそれに伴う便秘にも用いられています。

を軽く焙煎(ロースト)して入れたハーブティーは、ノンカフェインのヘルシーコーヒーとして有名で、タンポポコーヒーとして自然志向の人に愛飲されていて、コーヒーに似た風味、香りがあります。

葉については、カリウムを豊富に含み、利尿効果を期待して使います。

漢方では古くから「蒲公英(ほこうえい)」の名で全草が生薬として健医薬や解熱を目的としても活用されています。

なお、このハーブの使用で、胃酸過多が起きることがあるという報告もありますが、これは苦味質によるものと考えられています。

キク科アレルギーの人は注意が必要です。