【メディカルハーブ検定対策】Chap.1-11 マルベリー(クワ科)のプロフィール
マルベリーのプロフィール
学名 | Morus alba(モルス・アルバ) |
和名 | クワ |
科名 | クワ科 |
使用部位 | 葉部 |
花の色 | 白色 |
主要成分 | デオキシノジリマイシン(DNJ) γ-アミノ酪酸、クロロフィル フィトステロール(シトステロール) ミネラル(鉄、カルシウム、亜鉛) |
作用 | α-グルコシダーゼ阻害による血糖調整 |
適応 | 高血圧や肥満などの生活習慣病予防 |
詳細
年に3~4回、多い時だと年に6回も果実の収穫ができるほど生命力にあふれています。
完熟した黒紫色の実は、古くから世界各国で生食されていて、果実酒やジャムなどに利用されています。
マルベリーの葉にはデオキシノジリマイシン(DNJ)が含まれていて、二糖類の分解酵素であるα-グルコシダーゼの働きを阻害して、食後の血糖値の上昇を抑制します。そのため、高血圧や肥満などの生活習慣病予防に役立ちます。
また、腸内環境を正常化し、便秘を改善する働きもあって、食前に飲めばダイエットにも効果的です。
中国の本草書では、不老長寿の妙薬とされ、5千年以上も昔から栽培されているというので驚きです。
クロロフィル、鉄分、カルシウム、亜鉛などのミネラルが豊富に含まれています。
美白効果もあるので、化粧水やパックにも利用されます。
マルベリーは、桑茶として我が国では親しまれています。
わずかに干し草の香りをしていて、あっさりと、緑茶、抹茶のように飲みやすい風味になっています。
後漢時代に書かれた神農本草経という書物に、桑の葉が取り上げられています。日本薬局方には、桑白皮(そうはくひ)として収載されています。
桑は、蚕の唯一の食べ物で、葉に含まれているゴム質の乳白色の汁は、絹糸の強さを増すためには欠かせないものです。
朝鮮を経由して5世紀ごろに蚕と共に我が国に伝えられ、絹の生産を支えてきました。
本格的な栽培は、江戸末期とされているようです。
安全性はクラス1で、適切な使用であれば、安全に摂取できます。
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