【メディカルハーブ検定対策】Chap.1-14 ラズベリーリーフ(バラ科)のプロフィール

ラズベリーリーフのプロフィール

ラズベリーリーフ Raspberry Leaf

学名Rubus idaeus(ルブス・イダエウス)
和名ヨーロッパキイチゴ
科名バラ科
使用部位葉部
花の色白色
主要成分フラボノイド配糖体(フラガリン)
タンニン(没食子酸:もっしょくしさん、エラグ酸)
ビタミンC
作用鎮静、鎮痙、収れん
適応月経痛、月経前症候群(PMS)、出産準備、下痢

詳細

「神様の白いフルーツ」と呼ばれるラズベリーは古代ギリシャ神話によるもので、神々の子どもたちの世話をまかされていたクレタ王の娘が、泣き止まない子どもをなだめようと白いラズベリーの実を摘みに出かけ、胸に引っかき傷を負ってしまい、その血が飛び散って果実が赤色に染まったことから、以来ラズベリーの実は赤色になったということだそうです。

面白いエピソードですね。

さて、そのラズベリーですが、ユーラシア大陸から北米にかけ生育しており、古くからメディカルハーブや食用で利用されていて、多くの人々に役立てられてきました。

子宮骨盤の周囲の筋肉を調整する働きを持つことから、月経痛月経前症候群(PMS)の緩和や予防に用いられています。

昔から欧州では、安産のためのお茶として知られ、ハーバリストや助産師により出産準備に使われています。

成分にあるフラガリンが、子宮筋の収縮を調整するといわれています。

安産への出産準備としては、妊娠7か月目以降から飲むとよいらしく、ペパーミントやジンジャーとのブレンドで、妊娠後のつわりを抑えるためにも用いられます。

また、収れん作用もあるので、下痢や風邪、扁桃腺やインフルエンザなどにも服用されています。

よくお腹を下してしまう自分にとっては最も試してみたいメディカルハーブですね(笑)

赤い果実のラズベリーは、フランボワーズとして認知されていますね。

様々な調理で見聞きすると思います。

1837年に米国から我が国に渡来しました。

当時はさほど普及しなかったようですが、女性の為のハーブ、妊婦さんのハーブとして用いられています。

安全性はクラス1、適切な使用であれば、安全に摂取出来ます。