【メディカルハーブ検定対策】Chap.1-15 ローズヒップ(バラ科)のプロフィール
美容の分野で度々名前が挙がるのがローズヒップ(バラ科)です。
なぜ美容によいのか、プロフィールを確認していきましょう。
ローズヒップのプロフィール
学名 | Rosa canina(ロサ・カニナ) |
科名 | バラ科 |
使用部位 | 偽果(ぎか) |
花の色 | ピンク色 |
主要成分 | ビタミンC、ペクチン、植物酸、 カロテノイド(リコペン、β-カロチン)、 フラボノイド |
作用 | ビタミンC補給、緩下 |
適応 | ビタミンC消耗時の補給、 インフルエンザなどの予防、便秘 |
詳細
ローズヒップには、フラボノイド、ペクチンや植物酸、ビタミンA、B、Eなどを豊富に含みます。
偽果の赤色は、リコペン、β-カロテンなどのカロテノイド色素といわれるものです。
ペクチンや植物酸による緩下作用などがありますが、レモンの20~40倍というビタミンCを含んでいるのが最大の特徴です。
見た目の形状が手りゅう弾、ラグビーボールに似ているため、ビタミンCの爆弾と呼ばれています。
フラボノイドがビタミンCの働きを増強します。
ビタミンCはコラーゲンの生成に関与するので、シワやシミの予防になり、ハイビスカスとハーブティーのブレンドして利用されることが多いです。
ハーブティー以外では、ジャム、ハーブビネガーなどにも利用されます。
夏バテ、妊娠中の栄養補給、また生理痛や目の疲れに利用され、甘い香りとほどよい酸味のあるお茶になります。
使用部位は偽果で、偽果は子房ではなく、その隣接組織に由来する果実状の器官のことになり、ローズヒップは一般に種子といわれる果実(小堅果)や白毛を取り除いて乾燥したものです。
なお、白毛は皮膚につくとまれに痒くなることがあります。
幅広い薬効のあるローズヒップは、ストレスの緩和や肺の病気、またチリでは皮膚病や火傷の治療薬として用いられています。
ビタミンCが豊富なので、風邪による発熱の治りを早めることも期待できます。
薬効はもちろん、美容効果については古代ローマの書物にその名が見られます。
ローズヒップ及びそのオイルの産地は、チリが有名です。
しかし、もとは欧州に自生する野バラで、大航海といわれる時代にスペイン人たちによって新大陸にもたらされて、アンデス地方に定着した経緯があります。
安全性はクラス1、適切な使用であれば、安全に摂取出来ます。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません