【メディカルハーブ検定対策】Chap.1-16 マテ(モチノキ科)のプロフィール

マテのプロフィール

マテ Mate

学名Ilex paraguayensis(イレクス・パラグアエンシス)
科名モチノキ科
使用部位葉部
花の色白色
主要成分アルカロイド(カフェイン、テオブロミン、テオフィリン)
カフェ酸、クロロゲン酸、フラボノイド、
ビタミン(B2、B6、C)、
ミネラル(鉄、カルシウム、カリウムなど)
作用興奮、利尿
適応精神披露、肉体疲労

詳細

マテと聞くと、真っ先にマテ茶が思い浮かぶほど有名だと思います。

南米ペルーの先史時代の遺跡からも出土している古くからあるハーブです。パラグアイの先住民族であるグアラニー族が、長寿をもたらす不思議な木として崇拝していたそうです。

16世紀、キリスト教伝道のため、南米に渡った宣教師らによりマテの人工栽培が始められ、インディオの生活にも普及しました。

採取し、乾燥させたグリーンマテは、コクのある味があり、焙煎したブラックマテは香ばしい味がします。

カフェインを含むハーブで、パラグアイ、ブラジル、アルゼンチンの南米3カ国に生育し、東洋の茶西洋のコーヒーに並び、世界3大ティーに数えられます。

1~2%のカフェインを含むので、脳の働きを活性化し、活力を高めてくれます。

カリウムも含み、利尿作用が高く、パラグアイの民族医学では神経の刺激や消化促進、利尿に用いられます。

また、北米から欧州にかけインドに伝えられたマテは、アーユルヴェーダ医学において、抑うつやリウマチの痛み、心因性の疲労や頭痛に利用もされます。

脂肪燃焼作用、利尿作用があることから、フランスでは減量プログラムに利用されています。また、鉄分カルシウムなど、ミネラル類やビタミンB群、Cなどのビタミン類を多く含み、飲むサラダと呼ばれています。

ドイツのコミッションEモノグラフは、精神的・肉体的疲労への適用が認められています。

南米の昔ながらの飲み方として、マテをひょうたんに入れて熱湯を注ぎ、茶こしのついたストローのような管で吸飲します。

テレレという水出し、コシードというミルクティーでも飲まれます。

薬との相互作用はクラスCにあたり、気管支拡張薬、アドレナリン薬を含むほかのCN刺激薬とカフェインとの併用には、十分な注意が必要です。

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