【メディカルハーブ検定対策】Chap.2-5 そもそも「植物化学成分」って何?
植物化学成分の多様な作用については記事を書きましたが、植物化学成分自体についてどういうことなのかがよくわかりませんよね。
基本を確認しておきましょう。
植物化学成分とは?
メディカルハーブの有効成分は、植物が光合成を行い、自らの身体を守るために生命活動を営む過程で生み出されます。
光合成は、植物が根から吸収した水と、空気中の二酸化炭素、太陽光を利用し、葉緑体の中でブドウ糖(グルコース)を作る反応をいいます。
植物は、光合成の過程でブドウ糖からさらに炭水化物うあ脂質を生合成して、根から取り入れた窒素を利用し、アミノ酸やタンパク質を作ります。
光合成の過程で様々な化学物質も作っていて、メディカルハーブで利用される有効成分にあたり、これらを植物化学成分(フィトケミカル)と呼びます。
植物が光合成で作り出す有効成分の一つに、紫外線による酸化を抑制する抗酸化物質があります。
老化防止、食物の防腐など、広く利用されています。
植物成分の人への利用、有効性
人への利用 | 植物の有効性 | |
---|---|---|
苦味質 | 健胃作用、強肝作用 | 害虫を遠ざけます |
アルカロイド | 鎮静作用、興奮作用 ※医薬品として利用 | 防虫効果があります |
色素成分 | 抗酸化作用、 抗腫瘍作用 | 綺麗な花の色で益虫を引き寄せ、 花粉を運んでもらいます 紫外線から身を守ります |
タンニン | 収れん作用、 下痢を止める作用 | 樹皮などについた傷を修復 |
フラボノイドについて
6,000種類以上といわれる植物の色素成分は、総称してポリフェノールと呼ばれます。
ポリフェノールの大半はフラボノイドで、フラボノイドは、フラボンを基本構造に持つ色素や苦味の成分になります。
フラボノイドは野菜や果物から多く発見されていて、ブルーベリーのアントシアニン、大豆のイソフラボン、緑茶のカテキンもフラボノイドの一種になります。
黄色やクリーム色が大半ですが、アントシアニンの青色があったりするなど、これらの色素を表皮に含め、紫外線から自身を守っているとされています。
ポリフェノールの大半はフラボノイドですが、中でも抗酸化作用が強いので、アンチエイジングに効果的です。
体をサビさせる活性酸素を退治してくれます。
人の体内では、わずかに消化、吸収されないのですが、ごく少量で大きな作用を発揮するといわれています。
メディカルハーブの中では、エルダーフラワーがフラボノイドを含む代表のハーブになります。
体の中のサビは、紫外線、ストレス、加齢などで蓄積されていくものです。
フラボノイドをはじめとする抗酸化作用成分を摂取して、老化、病気の予防に期待ができるのではないでしょうか。
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