【メディカルハーブ検定対策】Chap.3-8 メディカルハーブの使い方(浸出油、軟膏)
メディカルハーブの使い方について、今回は油分で成分を抽出する方法について確認していきます。
主に浸出油(温・冷)と軟膏になります。
水やお湯で成分を抽出する方法過去記事
ハーブティー
ハーバルバス
蒸気吸入、フェイシャルスチーム、芳香浴
湿布、各種パック(アイパック・フェイスパック)
浸出油
植物油にハーブを漬け込んで成分を抽出するのが浸出油です。
精油、カロテノイド、ビタミンEなどの脂溶性の有効成分が利用できます。
外用として主に使われ、スキンケア、マッサージ用オイルとして、また、ミツロウを混ぜて溶かして、軟膏にもされます。
およそ3か月の保存が可能で、浸出油、軟膏には、皮膚の万能薬とされるカレンデュラ(ポットマリーゴールド)が重宝します。
メリット
- 有効成分を長時間皮膚に付けて、ゆっくり作用させられる
- 感染、外部刺激から皮膚を保護する
- およそ3か月という長期保存が可能
温浸油とその方法
植物油を湯煎にかけて抽出する温浸油は、チンキに比べて酸化しやすいものの、そのまま肌に直接塗ったり、軟膏、クリームの基剤として使用可能です。
短時間で簡単に成分抽出が出来るのも特徴です。
方法
1.耐熱ボウルに、細かくしたドライハーブを入れて、ハーブが完全に浸る量の植物油を入れる
2.鍋に水を入れ、沸騰させてから1.の耐熱ボウルを湯煎し、時折ガラス棒等でかき混ぜながら30分湯煎する
3.茶こしでこし、浸出油を保存用の遮光瓶に入れる
冷浸油とその方法
ハーブを植物油に常温で長時間漬け込むのが冷浸油です。
抽出途中で新しいハーブに入れ替えるのも効果的で、植物油の酸化を防ぐ目的で、植物油に小麦胚芽油をおよそ10%加えることがあります。
方法
1、広めの口のガラス瓶に、細かくしたドライハーブを入れて、ハーブが完全に浸る量の植物油を入れる
2.蓋をきちんと絞め、常温~温かい場所に置いて、1日1回は瓶を振ってよく混ぜ合わせ、2週間漬け込む
3.瓶の中身をガーゼでこし、ガーゼに残ったハーブは絞って液を抽出し、保存用の遮光瓶に入れる
その他・注意点
抽出を促しやすくするために、温かい場所に置くことが大切です。
保存の際は、密閉できる遮光瓶を使い、雑菌の繁殖を防ぐために、漬け込む時にハーブが完全に油を浸らせるようにしてください。
軟膏
ハーブの有効成分が溶けた浸出油と、抗菌、保湿効果などがあるミツロウを加えて作るのが軟膏です。
方法
1.浸出油とミツロウを湯煎のできるビーカーに入れる
2.鍋に水を入れ沸騰させ、ビーカーを入れて湯煎
3.よくかきまぜてミツロウを溶かす
4.ミツロウが溶け、ビーカーを鍋から引き揚げて、さらに混ぜる
5.固まる前に、消毒した保存用の遮光容器に移す
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません