【メディカルハーブ検定対策】Chap.3-9 メディカルハーブの使い方(チンキ、パウダー)
メディカルハーブの使い方について、最後はアルコールで成分を抽出する方法と、ハーブの粉末を使う方法について確認していきます。
アルコールで抽出する場合は主にチンキ、ハーブの粉末は主にパウダーとして利用されます。
水やお湯で成分を抽出する方法について
ハーブティー
ハーバルバス
蒸気吸入、フェイシャルスチーム、芳香浴
湿布、各種パック(アイパック・フェイスパック)
油分で成分を抽出する方法について
浸出油、軟膏
チンキ
ハーブをアルコールに漬け込んで有効成分を抽出するのがチンキです。
外用と内用のチンキがあり、薄めて飲用、うがい、湿布、ローションと混ぜて使うなど、様々な活用が可能です。
メリット
- アルコールのため、内服した際は口腔粘膜や胃で吸収が早い
- 長期保存が出来る(およそ1年)
- 目的に応じて外用、内用が使い分けられる
内用チンキとその方法
少量のチンキを、お湯やハーブティーに入れて飲めます。
アルコールはウォッカ(40度以上)を使います。
有効成分が吸収されやすく、アルコールの作用で体を温められます。
方法
1.透明で口の広いガラス瓶にドライハーブを入れ、ハーブが完全に浸る量のウォッカを注ぎます
2.瓶の蓋を閉め、1日1回よく振って混ぜ、2週間漬け込みます。
3.茶こし、またはガーゼでこして、保存用の遮光瓶に入れ、冷暗所で保存する
4.お湯やハーブティーに入れて飲用する場合、チンキ数敵を入れて飲用する(カップに入っているお湯やハーブティーが半分程度の場合)
その他・注意点
漬け込む際は、ハーブはしっかりアルコールに浸っているようにしましょう。
漬け込み用、保存用の瓶は、雑菌が入らないよう煮沸消毒もしておきます。
温かい場所に置いて抽出させ、保存する際は遮光瓶を使い、密閉して冷暗所に置きましょう。
アルコールを摂取できない方は、チンキを湯煎にかけてアルコールを揮発させてから使うようにしてください。
保存中は、子どもや高齢者をはじめ、誤って飲んでしまわないよう厳重に保管しておきましょう。
外用チンキとその方法
精製水で薄めて、鎮痛や消毒を目的として患部に塗ったり、布に染み込ませて湿布にしたり、ローションとして美容にも利用できるのが外用チンキです。
外用チンキで用いるアルコールは、成分の抽出を促すために無水エタノール(水で薄められていないもの)が適します。
方法
1.チンキを精製水で4~10倍に薄める
2.幹部に塗布したり、湿布として使います
アルコールは無水エタノールを使用しますが、ウォッカでも可能です。
基本的に内用チンキと同様の材料、分量になり、精製水で希釈したチンキは冷暗所で保存して、1週間程度使えます。
パウダー
ハーブをフードミルや乳鉢で粉末にして利用するのがパウダーで、サプリメントや薬の様にそのまま服用可能です。
料理やパック剤としても使われます。
パック剤とその方法
ハーブパウダーをクレイ(粘土)と水で溶いて利用する方法で、クレイの吸収、吸着、洗浄、収れん効果を活用できます。
パック基剤は使用する目的により、温めたり冷やしたりします。
方法
1.フードミルや乳鉢などを使い、ハーブを粉末にする
2.ハーブを茶こしでふるい、その後クレイと合わせる
3.合わせたクレイに精製水を少しずつ加えて混ぜる
4.軽く練られる状態にして、顔面にパックする
パックが完全に乾燥する前にはがして、ぬるま湯で洗顔しましょう。
その他・注意点
目や口のまわりは避け、肌に違和感が生じる場合はすぐに洗い流しましょう。
乾燥対策として、グリセリンや植物油、ハチミツを少し加えてもよいでしょう。
ゴマージュとその方法
ゴマージュって何でしょうか(笑)
フランス語で「消す」や「取り省く」を意味するそうで、水を含んだハーブパウダーで、古くなった汚れや角質をやさしく取り除く方法がゴマージュです。
物理的な刺激、ハーブの有効成分による相乗効果が期待できます。
方法
1.ハーブをフードミルまたは乳鉢で粉末にして茶こしでふるう
2.パウダーを手に取って、水、またはハーブティーを少量加える
3.ひじやひざ、かかとなどに付けて軽く擦って、汚れや古い角質を取り除いて、水やぬるま湯で洗い流す
その他・注意点
パウダーを細かくすると酸化しやすくなります。
ゴマージュを行う場合、直前に作って使い切るようにしましょう。
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