【紅茶のこと】ヒストリー – オランダが喫茶文化のはじまり?
紅茶というとイギリスを連想しますが、そもそも茶の文化自体は中国からヨーロッパにもたらされたものとされており、ヨーロッパはイギリスだけではないので、イギリス以外の国でも文化や歴史があります。
ボストンティーパーティーで触れましたが、オランダも紅茶史をひも解く中で重要な国になると思います。
趣味からはじまる?
ヨーロッパに茶文化が広まったのは、17世紀に入ってからのことで、遡って、人文主義者,歴史家,地理学者のベネチア人、ラムージオにpという人物が、航海記に茶について記した16世紀半ばがはじめてで、イタリアやポルトガルもその後に茶を手にしていたようですが、関心がそれほど無かったようです。
しかし、17世紀に入り、オランダの貴族社会で、中国や日本の茶の飲み方などの東洋趣味が流行ります。
1602年、オランダは東インド会社を設立、1609年に日本の平戸に商館を開き、1610年にオランダ東インド会社の船が、平戸から日本の緑茶を持ち帰ったことが、オランダにおける東洋趣味の流行とされています。
喫茶文化のはじまり
さて、そのオランダのハーグでは、東洋の珍しい茶器具に関心を寄せた貴族や富裕層は、茶の淹れ方、飲み方の作法を楽しんでいたようです。また、当時の茶の値段は、金や銀にも匹敵するような高級品であることにくわえ、茶のもてなしは権威をあらわすことでもあり、砂糖やサフランで茶の価値をさらにひきあげていました。
そういった状況から、飲むときは背筋を伸ばしたり、中国や日本、茶について話をしたりといったことなどから、喫茶文化としてのはじまりといわれています。
そういった風習とともに茶がイギリスに持ち込まれたようです。
やはり貴族や富裕層からの文化が発端ですが、オランダがはじまりというのも、当時の時代から考えれば納得できますね。
ちなみに、日本の茶文化は奈良~平安時代がはじまりとされています。710年あたりから1190年代あたりと年代は幅広いですが、その頃もやはり茶は貴重だったようです。
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