【紅茶のこと】品質に関わる茶の部位、品質とは関係ないグレード
緑茶も紅茶も茶ノ木は同じですが、茶摘みにおける茶の部位によって、品質が変わってきます。
茶の部位と名称
紅茶用の茶葉は、先端の巻いている新芽(フラワリー・オレンジ・ペコー)と1番目の小さい葉(オレンジ・ペコー)、2番目の葉(ペコー)の葉までを摘む一芯二葉が理想的で、上質な紅茶に向いています。
それより下の葉になると、育ちすぎていることから量産品向けの紅茶に使われるそうです。
ちなみに、3番目の葉(マザー・リーフ)、4番目の葉(スーチョン)は一芯三葉となります。
茶摘みと剪定を同時にしなければ、最良の状態の葉を収穫できないようで、茶摘みの熟練度合いが翌シーズン以降の茶葉の育成に影響されます。
紅茶以外の茶葉は機械で茶摘みされているところもありますが、紅茶は手で摘みます。
熟練者か初心者かで、品質が左右されるということです。
茶葉のグレード
グレードというと、ランク付けや品質の高さをイメージしますが、紅茶におけるグレードは、品質とは別物です。
単純に、茶葉の形状やサイズを指す基準が、紅茶におけるグレードです。
国際的な統一規格は無く、国ごとや産地、工場によって違いもあるようですが、およそ7~8種類が基本的な数のようです。
茶葉の大きい順に、オレンジ・ペコー、ペコー、スーチョン、ブロークン・オレンジ・ペコー、ブロークン・オレンジ・ペコー・ファニングス、ファニングス、ダストなどです。
ファニングス以降のグレードは、ティーバッグなどの普及品に多く使われますが、香味が劣るといったわけでもないようです。
CTCについては、グレードに含まれません。
シーズンいついて
紅茶のシーズン、つまり旬があり、味に大きく影響します。
インドはファーストフラッシュ、セカンドフラッシュ、スリランカはクオリティシーズンという呼称になっています。
クオリティシーズンの茶葉は、国や産地で異なり、紅茶の特性や個性が備わり、高値でも取引されるのだそうです。
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