【紅茶のこと】紅茶製品の物流について

生産国内で流通する原料茶、消費国内での最終製品という2通りに分けて物流を理解ることが大切です。

紅茶検定

生産国からの物流について

原料茶の取引について確認していきます。

中心となるのがティーオークションで、近年重要性を増しているのがプライベートセールというものです。

ティーオークション

品質や値段などを一定に維持しつつ、自社の戦略に合致した競争力のある製品を供給する目的で、”合目的的にブレンド”をするため、”公開された原料茶の自由市場”が必要になってきました。

かつてはロンドンやアムステルダムなど、茶貿易の中心都市でオークションが開催されていましたが、後年には、産地に近いカルカッタ、コロンボ、ジャカルタといった場所に補助的オークションが設けられていました。

しかし、近代は旧植民地だった国々は独立し、紅茶そのものが全世界的な商品になって、世界中で飲まれるようになりました。

今では生産地オークションのみが現存しています。

ケニアのモンバサがオークションが多いとのことです。

プライベートセール

特殊茶(スペシャリティ・ティー、オーガニック・ティーなど)が、ティーオークションに上場される前に”オークション・ブローカーズ”を通し、直接の買い付けの交渉を許可されているのがプライベートセールです。

我が国の紅茶の物流について

我が国への紅茶輸入統計では、バルク(散茶)が9割、3kg以下の個包装紅茶が1割という割合になっています。

紅茶製品の輸入形態は、以下のようになっています。

我が国の紅茶製品の輸入形態

また、原料茶・ブレンド茶の国内流通は次のようになっています。

原料茶・ブレンド茶の国内流通について

茶の流通について

茶の流通について、以下のリンクより内容が復習できます。

【紅茶のこと】茶の流通

【紅茶のこと】紅茶の生産国について

【紅茶のこと】紅茶の加工について

【紅茶のこと】紅茶の包装、貯蔵について

いれるの基本系もおさえておきます。

ボイリング法Boiling 煮出す) → スチューイング法Stewing 煮込む)※インドのチャイ

ブルーインング法(Brewing 淹れる/抽出する)

さて、茶の流通の流れはあくまで一般的なものとしてではありますが、基本系でもあるので、しっかりと覚えておき、第三者に紅茶を提供することがあれば、紅茶という商品だけではなく、サービスも提供していくことになるでしょう。

何より、自分自身が紅茶を習慣化して、本当に好きになることが大切ですね。