【紅茶以外のこと】マーケティングについて

紅茶関連の資格を取得するにあたり、紅茶ことだけ知っておけばいい場合もありますが、どこで何がどうなるのか、ビジネス的な面も考慮しておいたほうが良い場合もあります。

ですので、基本的なビジネスシーンにおけるマーケティングや販売技術について、基本的なことに少しばかり触れておこうと思います。

マーケティングについて

マーケティングとは

市場、マーケット・・・これらはモノを買うところ、モノが売られるところ、お金が動くところ(商流)、お金を稼ぐところ、お金を支払うところ、情報があるところ、新製品がつくられるところといえるでしょう。

そのマーケットにおける主役は、消費者(コンシューマー)であり、顧客(カスタマー)であります。

マーケットというのは、消費者・顧客の集合となります。

マーケティングの視点として、開発接点の先に技術(シーズ)があり、その反対に市場(ニーズ)があります。

技術があっても欲しくない、技術とニーズが合致すれば売れるのか、こんなものがあればいいのに!でも無いから買えない、といった状況があります。

高度な技術、優れた製品があれば事業が成功するということではないですね。

つまり、マーケティングの役割というのは、

  • 知られていないと買われない
  • 理解されないと買われない
  • お店になければ買われない

ということから、基本的な視点は買い手が中心で、その買い手は顧客消費者ということになりますね。

マーケティングの近視眼を避ける例

「とあるモノ」が売れた時、買った人はその「とあるモノ」が欲しかったから買ったのでしょうか?

もちろん理由の一つとして欲しかったからというのはあるかもしれませんが、買った人は「とあるモノ」で何かをする必要があったから買ったということになるのではないでしょうか。

つまり、消費者の手段はどんどん変わっていくものなので、目的でビジネスを定義していきましょう。

マーケティングのセグメント志向

消費者をセグメントに分けて絞るセグメント志向をしていきます。

消費者に売れるものを作る、そのために本当に欲しいものは何かを考えます。

どんな人に、どんなものを、どうやって、これは、消費者に、○○な価値を、オペレーション及びコミュニケーションに置き換えることもでき、ターゲットと価値を明確にする必要があります。

よって、自分の、自社のユニークな状況を提供できるのかどうかというポジショニングを理解します。

また、価値をターゲットに届かせるための方法設計を、マーケティング・ミックスといいます。

マーケティング・ミックスは、製品開発、価格の設定、広告、販売促進、流通ルートの選択が必要です。

誰を顧客(ターゲット)と考え、同じようなニーズを持つ顧客や消費者をニーズに合わせたグループに分け、人口統計的なものから文化的なもの、使用頻度やロイヤルティなどのセグメンテーションの切り口を探っていくことです。

マーケティングのS.T.P.

Segmentation:セグメンテーション

Targetting:ターゲティング

Positioning:ポジショニング

ターゲティングは、セグメンテーションにより細分化した市場のどこのセグメントを顧客にするかを決めることをいい、ポジショニングは、市場において、製品・サービスをどのようなものとして位置付け、理解してもらうかをいいます。

マーケティング・ミックス

マーケティングには、4つ「P」があります。

  • Product:製品・サービス
  • Price:価格
  • Place:流通
  • Promotion:広告・販売促進 ※コミュニケーション

Product:製品・サービスPrice:価格は、価値を形成します。

価格に関しては次の3つの重要な課題があります。

利益に直結するか」「イメージに影響しないか」「修復の困難性

そして、Place:流通Promotion:広告・販売促進 ※コミュニケーションは、価値の実現になります。

外的・内的一貫性

マーケティング・ミックスにおける4つの「P」を構成するそれぞれの要素が、相互の整合性が保たれているのが内的一貫性で、企業の直面している環境と整合のとれたものになっているのが外的一貫性です。

4つの「P」は相対的でもあり、弱い部分を強くしていきます。
(例:価格を比較した際、高級感はさほどないが高価であるものと、高級感はあるが価格はそれほど高くない)

満足が期待を下回ると、買わなくなるということです。

ブランド

ブランドは、ヒト、モノ、カネ、ジョウホウ、に次ぐ第五の経営資源です。

その経営資源であるブランドはしっかりとマネジメントしていかなければいけません。

価値を維持し、高め、資産としてのブランド(ブランド・エクイティ)として、そのブランドが指し示すものでしか表せない価値の象徴として、他にとって代わり得ないものです。
※エクイティは資産

よって、マーケティングはブランディングである、と言えます。