【紅茶と健康について】茶の心身へ関連性・効果

2019年7月22日

茶と健康の関係性は、単にイメージとしてはありますが、実際のところはどういった関連性があるのでしょうか。

コーヒー、ココア(チョコレート)、タバコ、アルコールと併せて、茶も嗜好品の一つです。

特にコーヒーと紅茶は世界の二大嗜好飲料です。

健康とどういった関りがあるのかを確認しておきましょう。

紅茶(茶)と健康について

茶と健康の関連性

茶(チャ)といっても、その種類は無数にあるものですが、基本的な大別は次のようになります。

不発酵茶緑茶

半発酵茶ウーロン茶

発酵茶紅茶

そもそも「健康」とは?

健康“の定義は何なのでしょうか。

WHO(世界保健機構)の定義では、次のようになっています。

肉体的・精神的ならびに社会的に完全に良好な状態であって、単に疾病や虚弱でないというだけではない限り最高の健康標準を享受することは、人種・宗教・政治的信条、経済的状態の如何を問わず、すべての人間の基本的人権である

お茶(緑茶)の効能

茶の成分と薬理効果については、主な成分として茶の渋みの本体となるカテキン(ポリフェノールの一種で茶タンニン)、カフェイン、ビタミン類、アミノ酸類、フッ素など、病気を抑える成分が多く含まれています。

カテキンの効果

主にカテキンの効果について、次のような働きがあります。

抗インフルエンザ作用、風邪予防、発ガンプロモーション抑制作用、抗腫瘍作用、突然変異抑制作用、抗酸化作用、老化抑制、抗菌作用/抗ウイルス作用、食中毒予防(解毒)、血中コレステロール抑制作用、血圧上昇抑制作用、血糖上昇抑制作用、血小板凝集抑制作用、血管壁強化作用

カフェインの効果

主にカフェインの効果について、次のような働きがあります。

覚醒作用、ストレス解消(疲労回復)、ダイエット効果(脂肪燃焼作用)、強心作用、消化促進作用、利尿(発汗)作用、整腸作用

各種成分について

茶ポリフェノール

茶ポリフェノールは、包括のネーミングで、中でもカテキンは特に抗酸化作用が強く、体内の酸化損傷が抑えられ、DNAや遺伝子の酸化も防げるようです。

そしてそのカテキンには、主要な4種があります。

エピガロカテキン・ガレート EGcg ※お茶の中で最多

エピガロカテキン EGC

エピカテキン・ガレート ECg

エピカテキン EC

生葉に含まれるカテキン類は、紅茶製造における傘下の過程で酸化重合し、紅茶特有の成分であるテアフラビン類(水溶性の色は橙黄色)、さらに酸化が進むと重合度の高いテアルビジンという複合成分(より赤色が濃くなって、赤褐色から鮮紅色の水溶液)に変化します。

緑茶と紅茶で主要成分を比較した際、カテキン類は緑茶に多く、テアルビジン(及びテアフラビン類)が紅茶に多く含まれています。

全体を100のパーセンテージとすると、カテキン類が70%となる緑茶、テアルビジン 70%・テアフラビン類 12%の紅茶になります。

テアフラビン類、テアルビジンは、総称して紅茶ポリフェノールといいます。

ただ、例外もあります。

スリランカのヌワラエリアインドのダージリンのファーストフラシュのように、発酵度の低い紅茶は緑茶に近いカテキン類が主となっていて、テアルビジンのような高分子ポリフェノールの含有量は少なくなります。水色も薄めです。

紅茶ポリフェノール

テアフラビンなどの紅茶ポリフェノールの効果も確認していきましょう。

インフルエンザウイルスの不活性化とインフルエンザ予防血糖値上昇抑制効果脂肪の消化・吸収抑制作用女性の骨粗しょう症への予防効果期待(およそ30%ほど)になります。

カフェイン

カフェインは、茶の葉、コーヒー豆・実・葉などに含まれるアルカロイド(植物塩基)のひとつです。

無色、無臭、白色針状の結晶です。

水やアルコールには溶けにくいですが、クロロフォルムに溶けます。

また、乾物一定量に含まれるカフェイン比率は、紅茶の方がコーヒーよりも2倍と多いですが、カップ一杯あたりの抽出液の比較となれば、2:1でコーヒーの方がカフェインが多く含まれています。

紅茶の興奮作用はコーヒーに比べて穏やかだとされています。

その理由として、紅茶には20種類ほどのアミノ酸が含まれていて、そのおよそ半分を占めるテアニンがカフェインの作用を抑制する為とされています。

その他

紅茶の主成分は、茶ポリフェノール、カフェインのほか、疲労回復に役立つビタミンB群(リボフラビンなど)、アミノ酸類(テアニンなどうまみ成分のタンパク質)、フッ素、精油分(香味・芳香に関連)など、多くの有効成分が含まれています。

こころに関わる茶と健康効果

英国政府は、2006年以来、一日の紅茶飲料は一人当たり4カップ以上が適量とし、可能であれば果物と新鮮な野菜を同時に摂取することを勧めています。

単に体の健康のためだけではなく、心への影響にも関わっています。

日常生活におけるストレスを和らげ、飲む人に精神的・叙情的な安定感、つまりリラックス感を与える最良の飲料で、紅茶の香気成分(ゲラニオール:バラ系、リナロール:レモン系)が有効になります。

それに、社交やおもてなしといった人と人との結びつきに有効な媒体でもあり、紅茶は有益な飲料と言えるでしょう。

つまり、

ティーが好きだから飲む。

科学はティーを好むことが正しいと立証してくれている。

ということです。