【紅茶のこと】茶の流通
ここのところメディカルハーブ検定のことばかりなので、少しくらいは紅茶の基本的なことも学習・復習しておこうと思います。
凡その概要的な内容になりますが、紅茶のことを忘れないためにやっていきますよ(笑)
紅茶とは?の前に
2017年のデータによれば、一年間に生産される茶の合計は581万トンになっています。
そのうち、およそ70%にあたる379万トンが紅茶(ウーロン茶含む)です。
日本をはじめ、中国、台湾などでお茶といえば緑茶となりますが、世界的に見れば紅茶の割合は多いのです。
本来、茶は東アジアの特産物でしたが、近代ではアジア・アフリカの特産物になっています。
緑茶は伝説を除いて二千年以上の歴史。を誇るものの、紅茶はそれに比べて比較的新しいです。
ウーロン茶及び紅茶は、17~18世紀頃、中国南西部の雲南省、四川省、福建省などで暮らす山岳少数民族による個別の緑茶造り作業の中からできたものです。
自然発生的に生葉に物理的・科学的な変化が加わって発酵が進んでできました。
武夷茶(Bohea)など、輸出向けに再生加工(二次加工)され、緑茶に混ざり、西欧州に貿易されていきました。
なお、輸送船の中で緑茶が高温の影響で紅茶になったという話はどうやら本当ではないようです。
紅茶とは?
紅茶をきちんと説明するなら、国際標準化機構の設定している紅茶の標準規格:ISO-3720を確認します。
“紅茶とは飲料に適するものとして一般的に知られているカメリア・シネンシスに属する二つの変種にかぎり、それらの葉、芽(つぼみ)、および柔らかな茎を原料として、適切な加工工程、とりわけ(酸化)発酵や乾燥を経て製造されたものである。”
ここでいう酸化(発酵)というのは、よくある微生物ではなく、生の茶葉(生葉)の中に自然に含まれている酸化酵素(ポリフェノール・オキシダーゼ)の活性をフルに応用したものです。
また、二つの変種は、酸化酵素の活性が強い熱帯茶のアッサム種(喬木:上に伸びていく)、酸化酵素の活性が強くない温帯茶の中国種(潅木:すぐに枝分かれする)を指します。
アッサム種は大きく柔らかい葉で、中国種は小さく堅い葉です。
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