【おすすめの洋楽CD】Entertainment!(1979)/ GANG OF FOUR
硬質なカッティングギターサウンドというと、ドクター・フィールグッドがまず先に思い浮かびますが、それ以外となるとこのギャング・オブ・フォーです。
意識しすぎなのか、わざとなのか、カッティングの硬さがこれでもかと鋭くさく裂している印象を受けますが、パンクの影響が隠し切れない表現がよくわかり面白いですね。
ジャケット
レビュー
ギャング・オブ・フォーのデビューアルバムです。
このアルバムのキラーチューンともいえる # Damaged Goods は、切れ味鋭いパンクスピリットがかっこいいです。
しかし、当初、ポストパンクという枠で解説されていたのをよく見ていましたが、# Damaged Goods はビルボードの”ダンス”チャートの40位くらいに達していたらしく、ダンスの枠という捉えなんだという少し驚きが私の中ではあります。
まぁ聴く人の自由ではありますが、全体を通して改めて聴いてみると、そうかもしれない?と感じなくもないですね(笑)
ただ、ギターの鋭さはやはり目立ちます。
ゴリゴリというより、ギャリギャリ、ギュンギュンという感じの硬質ギターリフが特徴ですね。
そのギターサウンドを響かせるのが、アンディー・ギルという人物で、ギターだけではなく、キャラもキレ味鋭いようですが、詳しくは知りません。
バンドそのものについては、一度1984年に解散し、1990年に再結成、2004年に再々結成しています。
もはや2回目はいつ解散したのかはわかりませんが、2005年にフジロックに登場した際は、ステージ上で金属バットを用いて電子レンジを破壊するというパフォーマンスを披露し、テンションの衰えはないようだということはよくわかりました(笑)
2005年にセルフカバーとなるアルバム『Return The Gift』をリリースしていますが、そこにもちろん # Damaged Goods も収録されています。
1979年の感性や録音技術と、2000年代の感性や録音技術の違いもあると思いますが、セルフカバーの # Damaged Goods もかなりかっこいいです。
歌詞の内容はそれほど気にしていない為あまり覚えていませんが、 # Damaged Goods 一曲の衝撃(”鋭さ”)でインパクトは抜群ではないかと思います。
また、リリースの時期的に、パンクの終焉傾向とニューウェーブへの移行タイミングの雰囲気は、わかる人にはわかるんだと思います。
トラックリスト
01. Ether
02. Natural’s Not in It
03. Not Great Men
04. Damaged Goods
05. Return the Gift
06. Guns Before Butter
07. I Found That Essence Rare
08. Glass
09. Contract
10. At Home He’s a Tourist
11. 5:45
12. Anthrax
13. Outside the Trains Don’t Run on Time(bonus)
14. He’d Send in the Army(bonus)
15. It’s Her Factory(bonus)
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