2019年年間レコード生産実績のデータを見てみよう

2020年1月26日その他の音楽関連, 音楽

レコード Record

いわゆるアナログレコードのブームは数年前から続いていますが、具体的な数値やデータはどんな推移になっているのでしょうか。

日本レコード協会がそこらへんはきちんとデータを公表しているので、確認しておきましょう。

生産実績

オーディオレコード・音楽ビデオの合計(=音楽ソフト)生産実績は、

数量で前年比93%の1億8,067万枚・巻

金額で同95%の2,291億円

オーディオレコードのうち、アナログレコードは、数量122万枚(前年比109%)
金額21億5千万円(前年比103%)で6年連続増

2019年12月度レコード生産実績

数量で前年同月比89%の1,407万枚・巻

金額で同98%の225億円

オーディオレコードが数量で前年同月比79%の893万枚・巻
金額で同89%の121億円

音楽ビデオが数量で前年同月比114%の513万枚・巻
金額で同113%の105億円

2019年年間の累計

オーディオレコード・音楽ビデオの合計(=楽ソフト)生産実績

数量で前年比93%の1億8,067万枚・巻
金額で同95%の2,291億円

2019年年間音楽ソフト生産実績

オーディオレコード
数量 1億3,430万枚・巻(前年比96%)
金額 1,528億円(前年比97%)

音楽ビデオ
数量 4,637万枚・巻(前年比84%)
金額 764億円(前年比92%)

アナログディスク(アナログレコード)は、数量122万枚(前年比109%)
金額21億5千万円(前年比103%)
6年連続増

総評

アナログレコードの増加具合は、日本のみならず、海外でも多いようで、アナログレコードのみならず、カセットテープ媒体もよく見かけます。

The Whoの新作を買った時も、カセットテープでの音源も売られていました。

アナログレコードを楽しんでいる身としては、盛り上がることにはおおいに喜ばしいことだと思います。

しかし、一方で、というか全体的な観点からすれば、確実な縮小傾向が見受けられます。

これは純粋に残念ですが、アーティストだけでなく、リスナー及びユーザーとしても、その雰囲気はここ数年感じてはいるのではないでしょうか。

もちろん良い音楽はたくさん世の中に出ていますが、音楽を楽しむ環境は、インターネットの普及はもちろん、ストリーミングの手軽さもあり、ずいぶん幅広いスタイル(聴き方)になったことで、必ず媒体を買わなければならに環境におかれていないことによるものも要因の一つではないかと思っています。(あくまで個人的見解ではありますが)

データからわかること、あるいはアンケート等の詳細の調査があれば、日本レコード協会さんに公表してもらいたいなぁと思います。

その他のデータ

月次生産実績

音楽ソフト種類別生産数量 推移(1929年〜)

音楽ソフト 種類別生産金額 推移(1952年〜)

オーディオレコード 種類別 新譜数推移(1957年〜)