Richard Ashcroft『Lovin’ You』レビュー:詩人が歌う、愛と再生のメロディ
アルバム
ジャケット

アーティスト
Richard Ashcroft リチャード・アシュクロフト
アルバムタイトル
Lovin’ You
レビュー
The Verve時代から、彼の音楽は壮大でありながら、哲学的なテーマを扱ってきたのではないかと思います。
今回のソロアルバムも、タイトルが示す通り、「愛」という普遍的なテーマを、彼ならではの視点で深く掘り下げているな、というのが第一印象です。
7枚目となるスタジオアルバムは、全体を通して、彼のメロディメーカーとしての才能と、詩人としての言葉の力が、存分に発揮されているように感じました。
彼の音楽の根底には、非常にパーソナルで、繊細な感情が流れているのでしょう。
サウンド面では、ブリティッシュ・バラード・ロックの要素に加え、ブルース的なナンバーや、ダンス・ポップ的な要素も取り入れられているようです。
特に、タイトル曲「Lovin’ You」は、ストリングスやギターソロが複雑に絡み合い、非常にドラマチックで壮大なサウンドに仕上がっています。
彼のボーカルは、相変わらず力強く、感情豊かで、尚且つ新しい表現に挑戦している、という姿勢もうかがえますね。
このアルバムの持つメロディの美しさと、内省的な雰囲気は、響くはずです。
特に、彼の音楽は、人生の喜びや悲しみを深く受け止めるような、大人のためのロックだと感じます。
そういった意味では、「Oh L’amour」は最高です。
このアルバムは、長年のキャリアの中で培ってきた、音楽への情熱と、愛というテーマへの深い洞察が詰まった作品だと感じました。
単なるラブソング集ではなく、自己の再生と、愛の力を信じるという、彼の強いメッセージが込められているのではないでしょうか。
彼の音楽は、常に「大いなるもの」と繋がろうとしている気がします。
この『Lovin’ You』も、彼のキャリアにおける一つの重要な作品であり、彼の音楽的な旅路は、まだまだ続いていくのだな、ということを再認識させてくれる、そんな一枚かなと思います。
再結成して、今年2025年に来日したオアシスの面々とも関係がありますが、オアシスが好きなのであれば、このリチャード・アシュクロフトも外せないでしょう。
トラックリスト
01. Lover
02. Out of These Blues
03. Heavy News
04. Oh L’amour
05. I’m a Rebel
06. Find Another Reason
07. Lovin’ You
08. Live with Hope
09. Crimson Fire
10. Fly to the Sun
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