Atoms For Peace『Amok』(2013)レビュー:緻密でエキゾチックな饗宴
アルバム
ジャケット

アーティスト
Atoms For Peace アトムス・フォー・ピース
アルバムタイトル
Amok
レビュー
2月28日生まれのナイジェル・ゴッドリッチは、レディオヘッドのプロデューサーとして、そのサウンドを決定づけてきたこともあり、有名な音楽プロデューサーとしての印象が強くあります。
その彼が所属しているアトムス・フォー・ピースは、トム・ヨーク(レディオヘッド)、フリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)、マウロ・レフォスコ(パーカッション)、ジョーイ・ワロンカー(ドラム)という豪華なメンバーと共に結成したスーパーグループで、2026年2月時点、現状唯一のアルバム『Amok』を改めて聴いてみました。
このバンドの始まりは、トム・ヨークのソロアルバム『The Eraser』の楽曲をライブで再現するために集まったメンバーが、そのままスタジオに入ったことだと言われています。
ナイジェル・ゴッドリッチは、このプロジェクトにおいて、単なるプロデューサーとしてだけでなく、キーボードやプログラミング、そしてサウンドデザインの要として、その手腕を存分に発揮していますね。
『Amok』を聴いてまず感じるのは、その緻密でエキゾチックなリズム隊の存在感。
フリーのうねるようなベースライン、ジョーイ・ワロンカーとマウロ・レフォスコが織りなす複雑なパーカッション、そしてナイジェルが作り出すエレクトロニクスが、まるで生き物のように絡み合い、独特のグルーヴを生み出しています。
これは、従来のロックバンドのフォーマットとは一線を画す、非常にユニークなサウンド体験じゃないかなと思うと同時に、リリースが2013年という早い段階でのパフォーミングは、10年以上経った今聴けばこその凄みがわかるような気がします。
「ウォール・オブ・サウンド」ならぬ「ウォール・オブ・リズム」とでも言うべきでしょうか。
トム・ヨークの浮遊感のあるボーカルと相まって、聴く者を深く瞑想的な世界へと誘いながらも、身体が自然と動き出すようなある意味「踊れる」要素も持ち合わせているのが面白いです。
生演奏とエレクトロニクスがこれほどまでに高度に融合し、有機的なサウンドを作り出しているアルバムは、そう多くはないと思います。
UKロック好きはもちろん、既存の枠に捉われないユニークな音楽を求める方には、ぜひ一度聴いてみてほしい一枚ですね。
ナイジェル・ゴッドリッチの才能と、Atoms For Peaceが提示した新たな音楽の可能性を再発見するのも良いかもしれません。
ちなみに、「Ingenue」のミュージックビデオに出ているのは、ヴォーカルのトム・ヨークと、高瀬譜希子さんというダンサー/振付家の方です。
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トラックリスト
01. Before Your Very Eyes…
02. Default
03. Ingenue
04. Dropped
05. Unless
06. Stuck Together Pieces
07. Judge Jury and Executioner
08. Reverse Running
09. Amok
Spotify
私の視聴環境
Creative Pebble ブラック
音声入力3.5mm ピンプラグ接続
電源USB端子接続 低音用
パッシブラジエーター搭載
出力4.4W アクティブ スピーカー
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