Blur『The Magic Whip』(2015)レビュー:グレアム・コクソンが再び魔法をかけた、16年ぶりの復活作
アルバム
ジャケット

アーティスト
Blur ブラー
アルバムタイトル
The Magic Whip
レビュー
いわゆるブリットポップ期において、代表的バンドだったブラーのギタリスト、グレアム・コクソンが3月12日が誕生日ということで、今回は2015年、突如として届けられた『The Magic Whip』についてです。
16年ぶりにオリジナルラインナップで制作されたこのアルバムは、多くのファンにとってまさに「魔法」のような出来事だったのではないでしょうか。
ブリットポップのアイコンとして一時代を築いた彼らが、成熟した大人として鳴らす「今のBlur」の音を鮮やかに提示してくれたように思います。
当時このアルバムの制作は、香港での予期せぬレコーディングセッションから始まりました。
その特殊な環境がもたらしたオリエンタルでどこか孤独さもあるような空気感は、アルバム全体に独特の色彩を与えています。
ブリットポップ時代の華やかさや喧騒とは一線を画し、より内省的で、実験的なサウンドアプローチが随所に感じられますね。
特に、グレアム・コクソンの独創的なギターワークは、このアルバムのサウンドの核となっているんじゃないでしょうか。
彼のギターは、時に鋭く、時に優しく、そして時に奇妙に、楽曲の感情を豊かに表現しています。
グレアムのギターは、単なる伴奏に留まらず、まるでもう一人のボーカリストのように、楽曲に深みと表情を与えています。
この『The Magic Whip』でも、その才能は遺憾なく発揮されており、香港という異国の地で生まれたインスピレーションが、彼のギターを通してブラーのサウンドに新たな息吹を吹き込んでいるように感じられます。
彼がバンドに戻ってくれたことの意義を、このアルバムは雄弁に物語っているのではないでしょうか。
ブリットポップの狂騒を通り過ぎた彼らが、今作で鳴らす音は、過去の栄光に囚われることなく、しかしブラーらしさを失わない、見事なバランス感覚を持っています。
デーモン・アルバーンの詩的な歌詞と、グレアムのギターが織りなすサウンドは、彼らが長年のキャリアの中で培ってきた音楽的経験と、メンバー間の揺るぎない信頼関係の証なのかもしれませんね。
国内盤CD
トラックリスト
1. Lonesome Street
2. New World Towers
3. Go Out
4. Ice Cream Man
5. Thought I Was A Spaceman
6. I Broadcast
7. My Terracotta Heart
8. There Are Too Many Of Us
9. Ghost Ship
10. Pyongyang
11. Ong Ong
12. Mirrorball
13. Y’All Doomed
Spotify
私の視聴環境
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音声入力3.5mm ピンプラグ接続
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