Lou Reed『Transformer』(1972)レビュー:グラム・ロックの都会的な輝きを再発見する
アルバム
ジャケット

アーティスト
Lou Reed ルー・リード
アルバムタイトル
Transformer
レビュー
60年代、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドという伝説的なバンドを率いた後、ソロアーティストとしてルー・リードの名を世界に知らしめたのが、この不朽の名盤『Transformer』と言われています。
デヴィッド・ボウイとミック・ロンソンのプロデュースによって生まれた、グラム・ロックの都会的な輝きを放つ一枚を、改めて聴いてみました。
1972年にリリースされたこのアルバムは、ルー・リードの持つ退廃的で詩的な世界観と、デヴィッド・ボウイ、ミック・ロンソンという当時のグラム・ロックを牽引していた二人の才能が見事に融合した結果生まれた傑作だと思います。
ボウイがルー・リードのファンであったことは有名らしいのですが、彼らが作り出した化学反応は、ルーのソロキャリアを決定づけるだけでなく、70年代ロックシーンに大きな影響を与えたんじゃないかなと思います。
アルバム全体に漂うのは、ニューヨークの裏通りや夜の匂い、そしてそこに生きる人々のドラマ。
特に「Walk on the Wild Side」は、その歌詞の内容も相まって、当時のアンダーグラウンドな文化を鮮やかに描き出しています。
ジャズのようなベースラインと、個性的な登場人物たちの描写は、一度聴いたら忘れられない魅力がありますね。
また、「Perfect Day」のような繊細で美しいバラードも収録されており、ルー・リードの多面的な才能を感じさせます。
ミック・ロンソンによるアコースティックギターやピアノのアレンジも、ルー・リードの楽曲に新たな息吹を吹き込んでいます。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド時代とはまた異なる、より洗練された、しかしどこか危うさを秘めたサウンドは、当時のロックが持っていた「危険な美しさ」を象徴しているようにも思えます。
このアルバムを聴いていると、60年代後半から70年代中盤にかけての、自由で実験的なロックの空気が肌で感じられるような気がしますね。
洋楽ロック好きはもちろん、当時のロックの魅力をまだ知らない新しい世代のリスナーにも、ぜひこの『Transformer』を聴いてみてほしいです。
ルー・リードという孤高のアーティストが、デヴィッド・ボウイという稀代のプロデューサーと出会い、どんな輝きを放ったのか。
このアルバムにはそれらが詰まっているんじゃないでしょうか。
きっと、時代を超えて響くその魅力に、あなたも引き込まれることでしょう。
残念ながら、ルー・リードは2013年に71歳ですでに亡くなっていますが、この孤高の魅力は他に代え難い魅力を保ち続けています。
トラックリスト
1. Vicious (ヴィシャス)
2. Andy’s Chest (アンディの胸)
3. Perfect Day (パーフェクト・デイ)
4. Hangin’ ‘Round (ハンギン・ラウンド)
5. Walk on the Wild Side (ワイルド・サイドを歩け)
6. Make Up (メイキャップ)
7. Satellite of Love (サテライト・オブ・ラヴ)
8. Wagon Wheel (ワゴン・ホイール)
9. New York Telephone Conversation (ニューヨークの電話)
10. I’m So Free (アイム・ソー・フリー)
11. Goodnight Ladies
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