【おすすめの洋楽】The Velvet Underground and Nico(1967)/ THE VELVET UNDERGROUND

音楽好きなら見たことが無いなどと言ってはいけない有名なジャケットです。

あのマルチ・アーティストとして有名なアンディ・ウォーホルのデザインのバナナジャケは、もはや有名を通り越して生活必需品なみの地位にまで達している、The Velvet Underground(ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)のデビューアルバムです。

ジャケット

THE VELVET UNDERGROUND The Velvet Underground and Nico

レビュー

まずジャケットについて触れておきたいと思います。

初期盤のバナナの絵の付近に、”Peel Slowly and See”(ゆっくりはがしてみろ)と記載されており、バナナはステッカーになっていて、それをはがすとバナナの果肉が現れたそうです。

表現はそのままだが、ジャケットに仕掛けた内容としては、ウォーホルのユニークな面が伺えます。

ジャケットばかりが有名な気がしないでもないですが、ザ・ヴェルベット・アンダーグラウンドのデビューアルバム『The Velvet Underground and Nico』は、ようやくここ十数年で評価されているように思います。

米有名雑誌のオールタイム・グレイテスト・アルバムランキング500の中に、13位に位置付けられています。

アルバムタイトルに”and Nico”とあるのは、ハンガリー出身の女優、モデル、歌手として活動したニコという女性で、ウォーホル主宰の実験映画に参加しており、ウォーホルがプロデュースしたこのヴェルベット・アンダーグラウンドのデビューアルバムに参加させ、リードヴォーカルを3曲とった為です。

結果的にバンド側からニコは受け入れられず、このデビュー作にのみ参加しています。

このデビュー作は商業的な成功はなかったようですが、後の評価と多大な影響力は多大です。

全曲オリジナルではありませんが、冒頭の「Sunday Morning(日曜の朝)」はタイトルに相応しいメロディを放ち、ヴォーカルのルー・リードの優しい歌声が僕らを目覚めさせるような感じです。

「Sunday Morning(日曜の朝)」

 

しかし、次のトラックで状況は変わり、「I’m Waiting For The Man(僕は待ち人)」はドタドタと忙しなくならされるドラミングと低く退廃的なヴォーカルのアプローチが、ロックンロールの肉体を刺激しているようです。

Femme Fatle(宿命の女)」でニコのヴォーカルとなり、ポップグループに居る女性ヴォーカルとはスタンスの違いが感じられます。

「Venus In Furs(毛皮のヴィーナス)」で再びルーのヴォーカルとなり、気だるさがい、「Heroin」はスロー~ファストな展開、そして再びスローな展開というもので、徐々に駆け上る体内の血液が頭に昇って行くような、そしてまた体に戻っていく、タイトルの通りの感覚を表現しているように感じます。

「I’ll Be Your Mirror」もニコがヴォーカルとなり、「The Black Angel’s Death Song(黒い天使の死の歌)」は再びルーがヴォーカルで、”不快”なバックサウンドがある意味耳障りで癖になりそうです。

「European Son」は、バンドが混沌としたジャムセッションを行っているような楽曲で、狂ったように楽器を操っているのか、真面目にやっているのか、ギリギリのところで崩壊を免れているような危うさがあり、一部から問題作とも言われているそうです。

後にメインヴォーカルのルーはソロとして躍進していくことになりますが、結果的にこのバンド、アルバムが後世に与えた影響は限りなく大きいということがわかります。

トラックリスト

01. Sunday Morning 日曜の朝
02. I’m Waiting For The Man 僕は待ち人
03. Femme Fatale 宿命の女
04. Venus In Furs 毛皮のヴィーナス
05. Run Run Run
06. All Tomorrow’s Parties
07. Heroin
08. There She Goes Again
09. I’ll Be Your Mirror
10. The Black Angel’s Death Song 黒い天使の死の歌
11. European Son


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