The Velvet Underground『White Light/White Heat』(1968)レビュー:ノイズとアヴァンギャルドの衝撃を再体験する
アルバム
ジャケット

アーティスト
The Velvet Underground ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド
アルバムタイトル
White Light/White Heat
レビュー
3月9日が誕生日であるジョン・ケイルは、ルー・リードと共にヴェルヴェット・アンダーグラウンドの核を成し、その前衛的でアヴァンギャルドな感性でロックの概念を根底から覆した、まさに最重要人物。
今回は、彼がバンドに在籍した最後のアルバムとなる『White Light/White Heat』を改めて聴いてみました。
1968年にリリースされたこのアルバムは、前作の耽美的な雰囲気から一転、より生々しく、よりノイジーで、より破壊的なサウンドへと突き進んでいます。
ジョン・ケイルが持ち込んだヴィオラのドローン音や、ノイズ、そして現代音楽の要素が、ルー・リードの描く退廃的な歌詞と相まって、聴く者を圧倒する唯一無二の世界観を築き上げています。
ジョン・ケイルは、単なるミュージシャンとしてだけでなく、後にパティ・スミスやザ・ストゥージズといったパンク/ニューウェーブの重要アーティストを手掛ける名プロデューサーとしてもその名を馳せます。
彼の「耳」の鋭さ、そしてアーティストの持つ本質を引き出す手腕は、この『White Light/White Heat』のサウンドプロダクションにも明確に表れているんじゃないでしょうか。
粗削りでありながらも、計算され尽くしたかのようなノイズの配置は、彼ならではのセンスだと思います。
特に、17分を超える大作「Sister Ray」は、このアルバムの象徴とも言える楽曲です。
退廃的な世界観を、即興的な演奏とノイズの洪水で表現しており、聴く者を混沌の渦へと引きずり込みます。
この曲をレコード盤で聴くと、その音圧と、アナログ特有のざらついた質感が、楽曲の持つ狂気的なエネルギーをよりダイレクトに伝えてくれるような気がします。
まさに、聴くというよりも「体感する」音楽ですね。
洋楽ロック好きはもちろん、60年代後半の過激な実験精神や、既存の枠に囚われない音楽の可能性を知らない新しい世代のリスナー、そしてアナログ盤のノイズさえも愛する方には、ぜひこの『White Light/White Heat』を聴いてみてほしいです。
破壊的でありながらも美しいアヴァンギャルドな遺産に触れ、昨今までにおけるロックの影響を持つ名盤です。
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レコード盤 Record LP
トラックリスト
01. White Light/White Heat
02. The Gift
03. Lady Godiva’s Operation
04. Here She Comes Now
05. I Heard Her Call My Name
06. Sister Ray
Spotify
私の視聴環境
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音声入力3.5mm ピンプラグ接続
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