【CD】Parachutes(2000)/ COLDPLAY

2018年7月8日楽曲, 音楽

コールドプレイのデビューアルバム『Parachutes』です。

どこか憂鬱な面が見え隠れするアルバムで、ジャケットの写真は優し気でありつつも、うつろな表情を見せる雰囲気が全体を物語っているようにも思います。

ジャケット

COLDPLAY Parachutes CD

レビュー

コールドプレイのデビューアルバムの他、この時期はどこか憂鬱な、暗めな雰囲気のあるアルバムがこの時期にはセールスを伸ばしていたという情報を見聞きしたことがありますが、最初に一聴したとき、暗めだなな、という正直な印象を確かに受けました。

今でこそライヴの定番であり、皆が合唱する # Yellow も、当初は暗さの中に紛れ込んでしまい、あまりピンときていませんでした。

しかし、改めて歌詞を見れば、前向きになれる内容が歌われていて、急なテンションよりも、じっくりと前を向けるような感覚で聴けます。

# Yellow

そして、何度も聴いていくういちに、次第にこのアルバムの美しさにも気づけていけているように思っています。

中でも、特に美しいと感じたのは # Trouble です。

物悲し気なピアノのメロディが印象に残り、ボーカルのクリス・マーティンのファルセットとよく合い、お気に入りです。

# Trouble

また、さらに気に入っているのが、# Everything’s Not Lost (Includes Hidden Track ‘Life Is For Living’) です。

Everything’s not lost=全部が失われたということではない、つまり見放されてはいないんだよという解釈だと思っています。

しかし、”悪魔を数える”という表現が全体のストーリーとしてどう解釈すべきか未だに迷っています。単純なポジティブなのか、複雑なネガティブなのか、それらのどちらでもないのか。

改めて聴くと、そういった不思議な面が垣間見れて面白いと思います。

テンションに配慮した、励ましと落ち着きを与えてくれるアルバムです。

トラックリスト

01. Don’t Panic
02. Shiver
03. Spies
04. Sparks
05. Yellow
06. Trouble
07. Parachutes
08. High Speed
09. We Never Change
10. Everything’s Not Lost (Includes Hidden Track ‘Life Is For Living’)
11. Careful Where You Stand(bonus)
12. For You(bonus)