The Band CAMINO『NeverAlways』レビュー:疾走感と内省が交差する、”今”のインディーなロック

楽曲, 音楽

アルバム

ジャケット

アーティスト

The Band CAMINO ザ・バンド・カミーノ

アルバムタイトル

NeverAlways

レビュー

米国ナッシュビルを拠点とする3人組のバンド、ザ・バンド・カミーノの新しいアルバム『NeverAlways』です。

彼らの音楽は、いつもエネルギッシュで、どこか懐かしいポップロックの要素がありつつ、現代的なサウンドに仕上がっているのが魅力です。

今回の『NeverAlways』は、彼らの3枚目のスタジオアルバムだそうで、全体を通して、彼ららしい疾走感のあるギターサウンドと、キャッチーなメロディは健在。

Baggy Jeans

聴いていると、爽やかなアドレナリンが湧き出てくるような、清々しい高揚感があります。

ただ、これまでの作品と比べて、今回はより内省的な歌詞と、アコースティックな要素が加わっているようにも感じました。

Infinity

彼らなりに、よりオーセンティックで正直な作品を作ろうとしたのかな、と。

特に、アルバムのタイトルにもあるように、「NeverAlways(決していつもではない)」という言葉が、彼らの今の立ち位置を表している気がします。

常にポジティブなわけではない、でもネガティブだけでもない、という、揺れ動く感情を正直に表現しているのではないでしょうか。

What You Can’t Have

彼らの音楽は、一見すると明るいポップロックですが、歌詞をよく聴くと、その裏には人間関係の悩みや、人生の不確かさといった、普遍的なテーマが隠されているようです。

この二面性が、彼らの音楽を単なるポップソングで終わらせず、深みを与えているのだと思います。

チル系の音楽を探している方には、彼らの音楽は少しエネルギッシュすぎるかもしれません。

でも、落ち着いたロックのテイストを探している方には、ぜひ聴いてみてほしいです。

彼らのサウンドは、ギターロックの熱量を持ちながらも、メロディラインが非常に洗練されていて、聴きやすい。

特に、疲れている時に聴くと、その疾走感が逆に心地よく、気分を上げてくれるような気がします。

アルバム全体を通して感情的には豊かです。

どの曲も繋がっていて、一つの物語のように感じられるのは、彼らのソングライティングの巧みさかな、と思います。

このアルバムは、青春の終わりと、大人の始まりの間にいるような、そんな不安定で美しい瞬間を切り取っているのではないでしょうか。

Stupid Questions

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レコード盤 Record LP

トラックリスト

01. HasJustBegun
02. Pieces
03. What You Can’t Have
04. Limbo
05. Baggy Jeans
06. Can’t Go Back
07. Hates Me Yet (222)
08. Me Around You
09. Stupid Questions
10. Karaoke
11. Infinity

Spotify


私の視聴環境

レコードプレーヤー TEAC TN-350

ヤマハ ネットワークレシーバー

スピーカー ONKYO オンキョー D-012EXT(D)

Creative Pebble ブラック
音声入力3.5mm ピンプラグ接続
電源USB端子接続 低音用
パッシブラジエーター搭載
出力4.4W アクティブ スピーカー
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