Albert Hammond Jr.『Yours To Keep』(2006)レビュー:春の光に溶け出す、もう一つのギター・ロック

楽曲, 音楽

アルバム

ジャケット

アーティスト

Albert Hammond Jr. アルバート・ハモンド・ジュニア

アルバムタイトル

Yours to Keep

レビュー

2026年のサマーソニックでヘッドライナーを務めるザ・ストロークス。

そのギタリスト、アルバート・ハモンド・ジュニアが、2006年にリリースしたソロ・デビュー作『Yours To Keep』は、バンドのソリッドな緊張感とは一線を画す、どこまでも優しく、瑞々しいメロディに満ちた一枚です。

4月9日生まれの彼が、自身のルーツである60年代ポップスや、よりパーソナルな感情を詰め込んだこのアルバムは、春の穏やかな陽気の中で聴くのにこれ以上ないほどぴったりな作品だと感じます。

In Transit

「In Transit」の軽やかなアコースティック・ギターと、彼特有のクリーンなエレキ・ギターが重なり合うサウンドを聴くだけで、心がふっと軽くなるような感覚を覚えます。

ザ・ストロークスで見せる、緻密なアンサンブルも格好いいけれど、このソロ作で見せる、少し肩の力が抜けた、人懐っこいメロディ・センスもまた、彼の大きな魅力でしょう。

「Everyone Gets A Star」や「Bright Young Thing」といった楽曲にも、ノスタルジックで甘酸っぱい空気感は、ガレージロック好きはもちろん、良質なポップ・ミュージックを愛するすべてのリスナーの心に響くはずです。

個人的にこのアルバムで惹かれるのは、アルバート・ハモンド・ジュニアのボーカリストとしての素朴な魅力。

テクニカルではないけれど、どこか切なさを帯びた彼の歌声は、彼が紡ぐ繊細なメロディと完璧に調和しています。

ザ・ストロークスのジュリアン・カサブランカスや、ショーン・レノンといった豪華なゲストが参加していながらも、アルバム全体が一貫して「アルバートの世界観」で統一されているのは、彼自身のソングライティング能力がいかに卓越しているかの証明なんじゃないかな、と感じます。

サマソニでのザ・ストロークス来日を心待ちにしているファンにとって、この『Yours To Keep』を改めて聴き返すことは、バンドのサウンドを支える彼の「歌心」を再発見する、とても贅沢な時間になるんじゃないかと思います。

激しいギター・ロックもいいけれど、たまにはこんな風に、優しく耳に馴染むポップ・ソングに身を委ねてみるのもいいですね。

このアルバムが持つ、色褪せない「永遠の青春」のような輝きは、プレイリストの中でも特別な一曲を見つけるきっかけになってくれるんじゃないかと思います。

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トラックリスト

1. Cartoon Music For Super Heroes
2. In Transit
3. Everyone Gets A Star
4. Bright Young Thing
5. Blue Skies
6. Back To The 101
7. Call An Ambulance
8. Scared
9. Holiday
10. Hard To Live (In The City)
11. Postal Blowish
12. Well…All Right

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私の視聴環境

レコードプレーヤー TEAC TN-350

ヤマハ ネットワークレシーバー

スピーカー ONKYO オンキョー D-012EXT(D)

Google Pixel Buds(ワイヤレスイヤホン)

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Creative Pebble ブラック
音声入力3.5mm ピンプラグ接続
電源USB端子接続 低音用
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出力4.4W アクティブ スピーカー
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