【おすすめの洋楽】Blóðberg(2023)[single] / SIGUR RÓS
シングル
ジャケット
アーティスト
SIGUR RÓS シガー・ロス
シングルタイトル
Blóðberg
レビュー
アイスランドのロックバンド、シガー・ロスが久々に新曲を発表しました。
ヴォーカルのヨンシーのソロ活動が目立っていた感じはありましたが、待ってましたのシガー・ロス名義の新曲は、7分を超える大曲です。
Blóðberg
ここは砂漠なのか、それとも干上がった湖や海なのか。
徐々に徐々に、人と思われる亡骸のような姿が少しずつ見受けられながら、イントロサウンドが響き、ヨンシーが歌い始めます。
そして、その亡骸が人のものであることが確実にわかるほど、おびただしく重なり合います。
ここで何が起きたのか、何が行われたのか。
あまりにもおびただしく、無残としか言いようのない光景がひたすら続きながらも鳴り響くシガー・ロスが奏でる美しいサウンドは、創造をかきたてる独特な世界観を演出しています。
干上がってしまえば、死を待つしかない魚を人間に置き換えると、なくてはならないもの(ここでは”水”)がなくなれば、同じように等しく死に向かうという比喩なのか?
なすすべのない、無力な人間が迎えるのは、水のない中では生きられない魚たちのような弱さを表現するような単純なものではないと思いますが、シガー・ロスならではのアート映像だと思います。
歌詞はもちろんのこと、タイトルさえどう読むのか、どんな意味なのかはわかりませんが、アンビエントや壮大なスケールといったジャンルや表現を超越した、これこそがシガー・ロスだ!と言える新曲だと思います。
企画関連のリリースを除いて、前作は2013年のアルバムとなるのでおよそ10年ぶりとなる新曲ですね。
おそらく、関連して新しいアルバム情報も解禁されるのではないかと期待大です。
トラックリスト
01. Blóðberg
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