Japanese Breakfast『For Melancholy Brunettes (& Sad Women)』(2025)レビュー:ポップと幻想が溶け合う、美しき憂鬱の世界

楽曲, 音楽

アルバム

ジャケット

アーティスト

Japanese Breakfast ジャパニーズ・ブレックファスト

アルバムタイトル

For Melancholy Brunettes (& Sad Women)

レビュー

新しい年になって、新作のリリースを控えているアーティストを楽しみにしていますが、早くても月末あたりの発表ということで、現状レビューできるものはないかと考えていると、昨年(2025年)レビューできていなかったアーティストの作品があったので、書いておこうと思います。

Japanese Breakfastの『For Melancholy Brunettes (& Sad Women)』というアルバムです。

リトル・ビッグ・リーグというバンドのヴォーカルであるミシェル・ザウナーによるソロプロジェクトで、深く、そして幻想的な領域へと足を踏み入れたな、というのが率直な感想です。

アルバムタイトルからして少し内省的な雰囲気が漂っていますが、中身はポップな感性と、どこか浮世離れした幻想的なサウンドが見事に融合していて、聴いていると不思議な感覚に包まれます。

彼女の書くメロディは相変わらず美しく、そこにブレイク・ミルズ(ソングライター、ギタリスト、音楽プロデューサー、作曲家)による緻密なプロダクションが加わることで、多層的で豊かな音の風景が広がっています。

今作の魅力は、何と言ってもその「ユニークな音楽性」にあり、インディー・ポップの枠組みを保ちつつも、フォークやゴシック、さらにはヨーロッパのロマン主義を感じさせるような要素が散りばめられています。

例えば、先行シングルの「Orlando in Love」で見せたような、夢見心地でロマンティックなレンズを通した世界観は、まさに彼女にしか作り出せない唯一無二のものではないでしょうか。

Orlando in Love

洋楽ロック好きの方はもちろんですが、「少し変わった、やわらかな刺激のある音楽を聴きたい」と思っている人にも、ぜひおすすめしたいアルバムです。

キャッチーなフックが満載というわけではありませんが、音の響きやテクスチャー、そして物語性にどっぷりと浸ることができる不思議な没入感がありますね。

Mega Circuit

ミシェル・ザウナーは、今作で自伝的な要素から一歩引き、「名声」や「パフォーマンス」といったテーマを、キャラクター主導の物語として描いています。

その客観的な視点が、かえって彼女の音楽に普遍的な美しさと、深い憂鬱を与えているのかもしれないと思います。

このアルバムは、美しさも悲しみも、そして幻想が溶け合った、一つの芸術作品のような存在。

日々の喧騒から少し離れて、ポップさもあるこの幻想的な音の世界に身を委ねてみるのも、たまには良いものですね。

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トラックリスト

01. Here Is Someone
02. Orlando in Love
03. Honey Water
04. Mega Circuit
05. Little Girl
06. Leda
07. Picture Window
08. Men in Bars (featuring Jeff Bridges)
09. Winter in LA
10. Magic Mountain

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私の視聴環境

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