【おすすめの洋楽】Rewind The Film(2013)/ MANIC STREET PREACHERS
2013年にリリースされた、マニック・ストリート・プリーチャーズの11作目のアルバム『Rewind The Film』です。
ジャケット
レビュー
デビュー当初はパンクスの要素をギラつかせていたバンドだったと思いますが、11作目ともなると落ちつくものなんでしょうか。
落ち着くという言い方や感覚よりも、感性が磨かれ、より挑戦し、成熟させているおもしろい段階です。
初期の頃と比べると、なんて穏やかで平和なんだろう、どうしてこうなった、何があったんだ、というさまざまな反応がうかがえたようです。
でもそれがこのバンドの持ち味となって、11作目というところまで来たんでしょう。
「Show Me The Wonder」は非常に明るく、ポップセンスクオリティの高さを伺わせる。このアルバムの中で、際立っているように思います。
アルバム同名トラック「Rewind The Film」からは、全体的にマニックスらしいような繊細性が伺えます。
「4 Lonely Roads」は積極的に女性ボーカルを基本としたトラック、「(I Miss The) Tokyo Skyline」は、我々日本人にとっては嬉しい、大好きな日本のことを歌ってくれているとのことです。イントロが中華風な感じもありますが、全体的にメロディラインが美しいですね。
「Anthem For A Lost Cause」は、「Show Me The Wonder」と同様に高いポップセンスを感じつつ、若干落ち着いて滑らかさが加わったような感じです。
このアルバムをリリースした時点で、次のアルバムの準備は万全だったようで、今作とは対極にある”エレクトロニクス”の要素が強いとのこと。
アイデアがあふれているのでしょうか?
いずれにせよ、このように次々と展開してもらえるのは有難いですね。
1stから聴くべきだとか、何作目まで云々といったことが薄れるような現在のマニックスは、どこをとっても、どこから入っても、マニックスという素晴らしいバンドに形成されています。
トラックリスト
01. This Sullen Welsh Heart
02. Show Me The Wonder
03. Rewind The Film
04. Builder of Routines
05. 4 Lonely Roads
06. (I Miss the) Tokyo Skyline
07. Anthem For A Lost Cause
08. As Holy As The Soil (That Buries Your Skin)
09. 3 Ways To See Despair
10. Running Out Of Fantasy
11. Manorbier
12. 30-Years War
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