【おすすめの洋楽CD】Raw Power(1973)/ IGGY AND THE STOOGES
パンクのゴッドファーザーという異名をもつイギー・ポップの、イギー・ポップ・アンド・ザ・ストゥージズ名義の1stアルバム『Raw Power』です。
旧邦題が、”淫力魔人(いんりょくまじん)”というネーミングセンスも、イギーならありかなと思えます。
ジャケット
レビュー
パンクのゴッドファーザーといわれるだけあり、パンクが最も盛んだった1977年より3、4年前に、既にその下準備以上の音楽性を爆発させていたんだなと感じるアルバムです。
泣く子も黙るシャウトと極太で硬骨なサウンドが堪能できる冒頭の # Search And Destroy で、既にその凶暴性が露わに。
わざとなのか何なのか、割れんばかりの音がさく裂しています。このアルバムのメイントラックですね。
また、# Shake Appeal もそれなりの突撃型な極太ロックンロールです。
勢いというか、圧がもうなんかすごいです(笑)
目の前に立っていたら吹っ飛ばされそうなくらいですね。
このアルバム自体、リマスタリングはもちろん、ミックス等でいろいろとあったようで、デヴィッド・ボウイのミックスが気に入らなかったイギーが、結果的に自身でミックスしてそれが好評なのだそうです。
爆音で鳴らし、凶暴性もありますが、ロックンロールを素直に体現しているとも言えるでしょう。
イギー・ポップ自身の表現は、ジャケットからも、サウンドからも溢れんばかりに伝わってきます。
# Gimme Danger、# Raw Power 、# Death Trip など、シャウトはもちろん、抑えられない衝動がほとばしります。
吹っ切れるための甘酸っぱい疾走チューンもいいかもしれませんが、このアルバムの爆音を、ちゃんと爆音で鳴らすことで吹っ切れることができるのではないかと思うのでオススメです。
トラックリスト
01. Search And Destroy
02. Gimme Danger
03. Your Pretty Face Is Going to Hell
04. Penetration
05. Raw Power
06. I Need Somebody
07. Shake Appeal
08. Death Trip
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません