【ライヴ】MEW Frengers 15th Anniversary Celebration Tour(梅田 CLUB QUATTRO)

ライブ, 音楽

デンマークのバンド、Mew(ミュー)のアルバム『Frengers』リリース15周年を記念した完全再現ツアーへ行きました。

MEW Frengers 15th Anniversary Celebration Tour

レビュー

今回のツアーは、『Frengers』の完全再現ということでしたが、前半は他のアルバムからプレイし、休憩を挟んで後半が『Frengers』の完全再現という構成でした。

そういえば、シガー・ロスも前後半別れた二部構成でのライブでしたが、北欧系及びそういった方面のアーティストにはこういった構成は多い傾向なんでしょうか(笑)

とまぁそんなこんなで始まったわけですが、『Frengers』の予習しかしていなかったため、前半は曲ごとに思い出しながら聴いているような状況で、てっきり『Frengers』のみのセットリストかと思い込んでいました(笑)

「The Zookeeper’s Boy」
 

演奏中、ステージの背面に映し出されるミューと楽曲の世界観が映し出され、ユニークであり、不思議であり、不気味でもあるビジュアルがより演出の効果をもたらします。

「Satellites」
 

変則的なメロディやリズムもまた、オーディエンスを異世界へと誘います。

ただ、そうはいってもドリーミーな雰囲気とは違い、ロックという手法を用いていることで、太い重低音もボーカルのヨーナスのファルセットもそれぞれが際立っていたように思います。

一旦休憩を挟み、いよいよ後半は『Frengers』の完全再現です!

1曲目「Am I Wry? No」のイントロで、オーディエンスが一気に沸点を迎えます。

最初にミューを聴いたとき、多くの人がますはこの「Am I Wry? No」だったと思うので、一気にテンションが爆発するのもわかります。

しかし、一番の沸点を迎えたのは「Snow Brigade」の時だったのではないかと思います。

決して煽られているわけではないのに(バンドメンバーも煽るような人たちではない)怒涛のヘヴィネスなグルーヴ波状攻撃とでもいうような煽りが、自然とステージからオーディエンスへ伝わっていきました。

そんな中でも、ヨーナスのファルセットが落ち着いていたギャップも良かったのではないかと思います。

「Symmetry」では一転し、ベッキー・ジャレットという米国人歌手との歌を聴かせてくれます。

そしてもう一つのハイライトだと思っています、「She Came Home For Christmas」「She Spider」「Comforting Sounds」の流れで完全なMEWの世界観をメロディで作り上げられた瞬間でした。

クリスマスソングではないと言われていますが、気分的にその気で聴いた「She Came Home For Christmas」、攻撃的な沸点を一気に迎え、まるで急に牙を向けるような「She Spider」、最終曲のピュアで透き通ったシンプルなリフレインと安定したファルセットボイスが、次第に星が燃え尽きるかの如く昇華されていく「Comforting Sounds」、最高でしたね。

「She Came Home For Christmas」

「Comforting Sounds」

デビューから序盤にかけ、高音気味のボーカルやファルセットは、なかなか年数が経過すると出にくくなるイメージがありましたが、ヨーナスにはそれがさほど影響はないのかなと思えましたね。

本人たちがやるのだから、完全再現は完全再現なんですが、もうワンランク上の再現を見られたような気がします。

またいつか来日してほしいですし、新しいアルバム等も期待したいアーティストです!

MEW Frengers 15th Anniversary Celebration Tour

グッズ、アイテム

グッズ等は買いませんでした。

セットリスト

01. Repeaterbeater
02. Special
03. The Zookeeper’s Boy
04. Satellites
05. Candy Pieces All Smeared Out
06. King Christian
07. Apocalypso – Saviours Of Jazz Ballet(2曲メドレー?)
08. Louise Louise

休憩

Frengers 15th Anniversary Celebration
09. Am I Wry? No
10. 156
11. Snow Brigade
12. Symmetry
13. Behind The Drapes
14. Her Voice Is Beyond Her Years
15. Eight Flew Over, One Was Destroyed
16. She Came Home For Christmas
17. She Spider
18. Comforting Sounds

※6、7曲目あたり怪しいです