Ocean Colour Scene『Moseley Shoals』(1996)レビュー: 90年代UKロックであり、モッズの一角
アルバム
ジャケット

アーティスト
Ocean Colour Scene オーシャン・カラー・シーン
アルバムタイトル
Moseley Shoals
レビュー
1996年にリリースされたオーシャン・カラー・シーンのセカンドアルバム『Moseley Shoals』は、ブリットポップの狂騒が最高潮に達していた時代に乗った世代の作品でしょう。
5月25日が誕生日のボーカル、ギターのサイモン・ファウラーが中心となって生み出されたこの作品は、単なる流行に流されることなく、自分たちの信じるロックンロールを追求した彼らの矜持が詰まっているようにも思います。
オープニングを飾る「The Riverboat Song」の、スティーヴ・クラドックによる印象的なギターリフは、一瞬にして聴く者を彼らの世界へと引き込みます。
そして、サイモン・ファウラーの温かくも力強い歌声が、楽曲に深い魂を吹き込んでいきます。
彼のソウルフルなボーカルは、まるで古き良き時代のロックシンガーを彷彿とさせながらも、どこか現代的な響きも持ち合わせています。
「The Day We Caught the Train」のような普遍的なメロディを持つ楽曲は、聴く者の心にストレートに響き、何度聴いても色褪せることのない感動を与えてくれます。
また、「The Circle」のような楽曲では、彼らの持つポップセンスと、ブルースやソウルミュージックからの影響が絶妙に融合しており、その音楽性の幅広さを示しています。
ブリットポップという言葉は知っていても、実際にその時代の音楽を深く聴いたことがない世代にとって、この『Moseley Shoals』は、良い出会いになるかもしれません。
このアルバムは、単なる「懐メロ」として消費されるべきものではなく、今聴いても古さを感じさせない、普遍的な輝きを放っています。
それは、オーシャン・カラー・シーンが、小手先のテクニックや流行に頼ることなく、優れたソングライティングと演奏力で勝負していたからだと思います。
彼らの音楽には、音楽に対して真摯に向き合い、魂を込めて音を紡いでいた事実がそう感じさせます。
それは、サイモン・ファウラーの歌声、スティーヴ・クラドックのギター、そしてオスカー・ハリソンとデイモン・ミンチェラが織りなす強固なリズム隊が一体となって生み出すグルーヴそのものが、純粋な形で表現しているからだと思います。
個人的には、モッズという形容にも当てはまるようなかっこよさがあるのも、私にとってはポイントが高いですね。
あと、うれしいニュースも↓
ちなみに、サイモン・ファウラーの誕生日は、モッド・ファーザーと言われているポール・ウェラーの誕生日と同じです。
どちらもおめでとうございます。
国内盤CD
トラックリスト
- The Riverboat Song
- The Day We Caught The Train
- The Circle
- Lining Your Pockets
- Fleeting Mind
- 40 Past Midnight
- One For The Road
- It’s My Shadow
- Policemen and Pirates
- The Downstream
- You’ve Got It Bad
- Get Away
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