【おすすめの洋楽】Hesitation Marks(2013)/ NINE INCH NAILS
通産8作目となる米国のインダストリアル・ロック・バンド、Nine Inch Nails(ナイン・インチ・ネイルズ)のアルバム『Hesitation Marks』です。
ジャケット
レビュー
インダストリアル・ロックというものについて、最初に聴いたときの印象は”冷酷”でした。
硬質なサウンド同士がぶつかり合い、あまりにも冷たく感じ、中心人物のトレント・レズナーの思考やアクションに少し奇怪な気持ちを抱いていたこともありました。
ただ、インタビューやプロデュースにおける内容からして、リアルな一流のクリエイターであると思うようになってきました。
冷酷とは対極に存在しそうな”アクティブ”という印象が次第に強くなったからです。
一時期バンドの休止期間もあったようですが、すぐに音楽活動を再開、そんなイケイケと言っても過言ではない状態で作られた今作は、アルバム通してのインダストリアルというわけではない感じがします。
「The Eater Of Dreams」のイントロからはじまり、「Copy Of A」が混沌の序章のようにエレクトロビートを放出し、トレントが歌いだし、じわじわと強烈なビートに昇華していく様がナイン・インチ・ネイルズのブレない部分でもあると感じます。
「Came Back Haunted」も同様に良曲で、今作の1stカットシングルでもあります。
「Everything」については、以外にもポップ気味なリズムがノリの良さを表現しているのではないかと思います。
そもそもインダストリアルが苦手な人にとっては、なかなかトレント・レズナーという奇才に興味を抱けないかもしれません。
ただ、「インダストリアル + トレント・レズナーという人物 」のセットでいろいろと詮索すると、別角度での見え方や聴き方、感覚が得られるかもしれません。
トラックリスト
01. The Eater Of Dreams
02. Copy Of A
03. Came Back Haunted
04. Find My Way
05. All Time Low
06. Disappointed
07. Everything
08. Satellite
09. Various Methods Of Escape
10. Running
11. I Would For You
12. In Two
13. While I’m Still Here
14. Black Noise
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