Johnny Marr『The Age Of Everything』(2026)レビュー:静かなギターが、混乱した時代に道をつくる
アルバム
ジャケット

アーティスト
Johnny Marr ジョニー・マー
アルバムタイトル
The Age Of Everything
レビュー
ジョニー・マーは、英国のバンドであるThe Smiths(ザ・スミス)のギタリストとして知られる英国のミュージシャンですね。
バンド解散後もThe The、The Cribs、Modest Mouseなどで活動し、2013年からソロ作も発表してきました。
曲全体を動かす繊細なギターとメロディが魅力な印象があるジョニー・マーですが、本アルバムタイトルには、テクノロジーによって情報があふれ、文化全体が圧倒されているように感じる時代への視線が込められています。
ただし、悲観に沈むのではなく、その混乱の中にも可能性を見つけようとする作品です。
冒頭の「Spin」は、疲れた身体を椅子に預けるようなコードから始まり、軽快なビートと揺れるギターが曲を前へ進めます。
年月を重ねたJohnny Marrが、現在の自分の手つきで鳴らしています。
「Beyond The Rain」では、広がりのあるサビが印象に残ります。
「It’s Time」はさらに速度を上げ、ねじれたギター・リフと力強いコーラスで、複雑な演奏なのに、決して難しく聴こえないところが彼のすごさです。
そして、本作の深みを感じさせるのが「The Feeling」ですね。
疲れや諦めを抱えたヴァースから、視界が開けるようなサビへ移る展開が美しいなと感じました。
「In and Out of Love」のコードの陰影、「How Come」のアコースティックな寂しさ、「Fire with Fire」の不穏なギターなど、各曲それぞれに違う表情があります。
ザ・スミスという伝説に安住せず、今の時代へギターを差し出す音楽家の現在地として響いています。
国内盤CD
トラックリスト
- Spin
- Beyond the Rain
- It’s Time
- How Come
- Ophelia
- That Feeling
- In and Out of Love
- Just Once More
- Fire with Fire
- All in a Life
Spotify
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