【その他】さすらいのレコード・コレクター(映画)
何年ぶりでしょうか。
映画を観に行ってきました。
『さすらいのレコード・コレクター』という、ドキュメンタリー映画です。
概要
米国メリーランドに暮らす、最強のレコード・コレクターのジョー・バザード氏が、ブルース、ゴスペルなど、1920年代~30年代のSP盤レコードをコレクション、そしてハンティング(発掘)するというドキュメンタリー映画です。
自宅の地下室には、なんと25,000枚ものSP盤レコードが壁一面に鎮座していて、どれも貴重なものばかり。
自分の本当に好きな音楽を聞くため、あらゆる音楽ファンが抱く願望を体現する、この男のミッションは「本物のアメリカン・ミュージック」のレコードを探し、救うこと、とのことです。
レビュー
1時間弱という短い時間でした。
面白かったか?そうでなかったか?というと、面白かったとは言い難いですが(笑)、面白いかどうかで観る内容ではないと思います。
近年のレコードブーム再燃の波に乗っているであろう私自身、まだまだレコードの奥深さはわかりませんが、コレクション枚数やその内容から、ジョー・バザード氏は本物のコレクターだということがよくわかります。
映像の中で流れる音楽や、貴重なモノクロ動画は、どれも私にとって知らないものばかりですが、今に至るまでの本当のルーツがあるんじゃないかというワクワク感が見てとれます。
最近、ジャズに興味を持っている私からすれば、50年代はおろか40年代のジャズは少なからず魅力がありそうな気はしますが、ジョー・バザード氏は40年代のジャズも聴かないというのです。
ロックについては”嫌い“と断言しており、”ロックはガンだ“とまで言い切り、音楽業界を蝕んだとさえ言っています(笑)
ですので、娘さんが買ってきたレコードもフリスビーになってしまったというエピソードも(笑)
こだわりや頑固さといった気質のようなものもうかがえますが、それらを超越した感覚を宿しているように思いました。
なにより、ジョー・バザードという人物が、終始レコードの前でゴキゲンであり、葉巻をくわえて小躍りするようなシーンを見るに、人生を楽しんでいるということがよくわかった映画でした。
“さすらいの~”というタイトルが付いていますが、さすらっているわけではないことは言っておきたいと思います(笑)
しかし、”さすらいの~”とつけたくなるような気もわからなくもない雰囲気があるのは確かですね。
貴重なレコードコレクションの内容云々はよくわかりませんでしたが、ジョー・バザード氏は自分の人生を本当に楽しんでおり、彼の生き様を観られたように思います。
昨今、好きな事をして生きていくということが、わかっているようでわかっていないような、曖昧な感じでしたが、この映画を見て、それがどういうことなのか、感覚的にも少しだけ影響されそうな気がします(笑)
アーティストだろうが、誰だろうが、生きているということはいつかは死ぬことでもあるので、いつ死ぬかわからないことを気にするよりも、いつ死ぬかわからないことを気にして、やりたいことや出来る事、楽しむことを忘れない様にしたいと思えました。
シネ・ヌーヴォ
今回初めて「シネ・ヌーヴォ」という映画館へ行ってきました。
大阪市西区九条にある小さな映画館で、映画をほとんど観ないことや、場所が普通の住宅街(のような場所)の中にあるような、ディープな雰囲気に少し緊張しました。
最寄りの九条駅から映画館へ向かっていると・・・
アートチックな看板(?)のような案内が。
矢印は左を示しているんですが、さらにその下に”右”と書かれているのは一体どういうことなのか・・・
そこから1分程度で到着、かなり雰囲気のある出入口です。
こういった場所は初めてだったので緊張しましたが、チケットを買ってからはワクワクの方が勝りましたね。
上映中、上映予定作品の案内も、アナログな掲示板というところがいいですね。
今後のスケジュールや他の映画情報など、公式サイトやツイッターで確認ができます。
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