Nine Inch Nails『With Teeth』(2005)レビュー:苦しみから復活したロック
アルバム
ジャケット

アーティスト
Nine Inch Nails ナイン・インチ・ネイルズ
アルバムタイトル
With Teeth
レビュー
2005年にリリースされたナイン・インチ・ネイルズのアルバム『With Teeth』は、バンドのメイン・コンポーザーである5月17日生まれのトレント・レズナーにとって、そしてファンにとっても、まさに「復活」を告げる一枚だったと言えるでしょう。
前作『The Fragile』から6年という長い沈黙、そして彼自身のアルコールや薬物依存症との闘いを経て届けられた本作は、トレント・レズナーが自らの内面と徹底的に向き合い、その苦悩と再生を剥き出しの感情として音に刻み込んだものでしょう。
このアルバムは、それまでのナイン・インチ・ネイルズが持っていたインダストリアルな質感は残しつつも、よりダイレクトで肉感的なロック・サウンドへとシフトしているのが特徴です。
オープニングを飾る「With Teeth」から、その衝動的なエネルギーが爆発し、聴く者を一気に彼らの世界へと引き込みます。
先行シングルとなった「The Hand That Feeds」や、「Only」は、インダストリアルなビートとキャッチーなメロディが融合した、まさに彼らならではの楽曲ですね。
特に「The Hand That Feeds」は、その攻撃的なサウンドの中に、トレント・レズナーが抱える怒りや葛藤がストレートに表現されていて、当時のロックシーンに大きな衝撃を与えたのは間違いないでしょうね。
『With Teeth』は、単なる「復活作」という言葉では片付けられない、トレント・レズナーという孤高の天才の精神性が色濃く反映された作品です。
このアルバムに込められた剥き出しの感情は、時に痛々しく、時に力強く、聴く者の心の奥底に深く突き刺さります。
それは、彼が依存症を克服し、新たな自分を見つけ出すまでの苦闘の記録であり、同時に、人間が持つ普遍的な「闇」と「光」を描き出した、普遍的なテーマを持った作品でもあると思います。
よりシンプルに、よりダイレクトに、しかしその根底には変わらないトレント・レズナーの鋭利な感性と、妥協を許さない音楽への情熱が息づいているからこそ、リリースから20年を超えても、このアルバムは今聴いても全く色褪せることなく、むしろ現代の閉塞感の中で、より一層そのメッセージが「刺さる」のかもしれません。
国内盤CD
トラックリスト
1. All The Love In The World
2. You Know What You Are?
3. Collector
4. Hand That Feeds
5. Love Is Not Enough
6. Every Day Is Exactly The Same
7. With Teeth
8. Only
9. Getting Smaller
10. Sunspots
11. Line Begins To Blur
12. Beside You In Time
13. Right Where It Belongs
Spotify
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