Royel Otis『hickey』レビュー:甘く切ない新鮮で魅力的なインディー・ポップ
アルバム
ジャケット

アーティスト
Royel Otis ロイエル・オーティス
シングル/アルバムタイトル
Title
レビュー
オーストラリア出身、ロイエル・オーティスによるニューアルバムです。
インディー・ポップ、ギター・ロック、そして少しのサイケデリックな要素を混ぜ合わせつつも、ポップさのある非常に中毒性の高いサウンドが魅力です。
この『hickey』は、彼らの持つキャッチーさと、オフビートな新鮮さが、さらに洗練された形で表現されているのが印象的です。
アルバムのテーマは、「キスマーク」のように、甘く、切なく、そして少し痛みを伴うような感情を扱っているそうです。
しかし、その重いテーマとは裏腹に、音楽自体は決して陰鬱ではありません。
むしろ、楽しさと頭を揺らすようなメロディに満ちています。
彼らの才能は、失恋や心の痛みを、ハッピーなサウンドの中に巧みに隠すところにあるのかもしれないですね。
サウンド面では、乾いた、パンチの効いたドラムと、リバーブが効いた、どこか空虚なギターの音が特徴的です。
この独特のサウンドスケープが、彼らの音楽を単なるインディー・ポップで終わらせず、新鮮で説得力のあるものにしているのではないでしょうか。
New Waveやポストパンク、そしてサイケデリック・ロックといった様々な要素が、彼らのフィルターを通して、非常に現代的で魅力的なロックとして鳴り響いています。
また、激しすぎず、退屈でもない彼らの音楽は、フックのあるメロディでリスナーを惹きつけながら、オフビートな展開で飽きさせません。
真面目すぎない姿勢が心地よさを醸し出している面もあると思います。
日常の中の小さなドラマを、最高にクールなサウンドで彩ってくれる存在が=ロイエル・オーティスなのでしょう。
トラックリスト
- I Hate This Tune
- Moody
- Good Times
- Torn Jeans
- Come on Home
- Who’s Your Boyfriend
- Car
- Shut Up
- Dancing with Myself
- Say Something
- She’s Got a Gun
- More to Lose
- Jazz Burger
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